不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

アニメ

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

アニメ PSYCHO-PASS サイコパス…何でも数値化すること

 アニメ、サイコパスのパート3が放送終了しました(2019年10月~全8話)。ダークな話ですので気楽なアニメではなく、当初は見なかったのですが、教え子からパート1を見ていると聞き、気になり見ました。途中からだと複雑で「わからない」(苦笑)。でも、見ました。

 私は「攻殻機動隊」が好きですが、サイコパス2からは構成、脚本に共通の方がいました。その冲方丁さんは「攻殻機動隊」の製作中に「サイコパス」のオファーが来たそうです。


 ここからは2012年に放送されたパート1について触れます。



 ご存知の無い方のために

基本設定は…
 人間の適性を計測できる「シビュラシステム」に支配された近未来の日本です。
 その計測された数値により進路、職業も決められる…
 更に犯罪係数も測れ、それが高いと「潜在犯」と裁かれ、矯正施設行きです。

 この物語は犯罪を取り締まる公安局の刑事課のメンバーが主役の群像劇です。

 刑事課の役職で目立つのがこの二つ
「監視官」
 犯罪係数がない、クリアでエリートです。
  新人監視官として常守 朱(つねもりあかね)が登場します。
「執行官」
 監視官の部下。
 シビュラシステムに弾かれた潜在犯の中から適正を認められ、起用された人たちです。
 行動には監視官の許可が必要であり、通常は外出できません。

 執行官の本音を、5歳で犯罪係数が高いとされ隔離され育った21歳の青年、秀星(かがりしゅうせい)というサブキャラクターに随所で語らせてます。

 おもしろいのは中に、元監視官の執行官がいることです。犯罪係数があがりすぎ、執行官に降格された設定です。そのあたりの人間関係も描かれます。
 狡噛慎也(こうがみしんや)、主役の一人です。

 その狡噛慎也と常守朱がペアを組み物語は進みます。

 使う武器、「ドミネーター」という「銃」が特徴的です。

 ドミネーターは銃口を向けると対象者の色相を瞬時に計測し射殺するか否かを指示します。
 初期のストーリーで、事件に巻き込まれ、人質にされた女性の方も色相が悪化したと、ドミネーターが射殺を指示する場面がありました。

 人間ではなく、機械が数値化して「判断」します。

 物語が進むと、その矛盾、葛藤もしっかり衝いてきます。

 ドミネーターの声には、実際に電化製品や自動車のナビ音声を多く担当された声優さんを起用しており、凝ってます。



 原案者、虚淵玄さん、この物語の発想について
 虚淵さんは『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)が評判になり、サイコパスのオファーがきたそうです。ちなみに「まど☆マギ」も長寿コンテンツ…2020年1月に外伝の放映が始まりました。

虚淵さんは犯罪係数は思い付きだけど。
企画会議で

「そもそも数字って何よ」

 最初は体脂肪率…うのみにしていいの、でも分かりやすいし信じやすい。その数値だけで健康って割り切っていいの。他に何か(病気が)ひそんでいるかもしれない。
 他のスタッフも身近な数字を挙げたそうです。クーラーの快適温度、偏差値、DNA、さらに、占いのラッキーカラー。

 見なければすむのに気にしてしまう。


 軽くこう言われてましたが…深いです。
 このアニメが2012年に放映開始され、今も作り続けられているのはこの発想への共感が原因かもしれません。

「数字で割り切ってしまうあやうさ」


 我田引水ですみません…私は偏差値にひっかかりました。

それを考案された方はその使われ方に落胆されたと聞いた覚えがあります。

便利ですが…

偏差値を前提に自分の進路を選ぶ…。シビュラシステムに似ている(笑)…。

例えば、アインシュタインは
4歳まで喋らず、普通に話せるようになったのは9歳だったそうです。


そこに、もし偏差値があったら…相対性理論はなかったかもしれません。

偏差値は少なくとも子供の個性を見ない傾向を強化したのでは。

人間は工業製品ではないのです。
人によってばらつきがあってもおかしくありません。
理解力の段階が人によって違う。

逆に工業製品のように子供が皆同じだったら…コワいのでは?

でも、これを私たちは子供に押し付けてきたのではないでしょうか。

「皆と同じになれと」

勉強も、できない側の努力不足と一概に片づけるのはどうなんでしょうか。

教育は誰のためにあるのか。

現実にはシステムに合わないならば、子供側を合わせようと努力させる。
それを疑問にさえ思わない…
今もそれが続いています。

不登校はそれらへの拒絶反応のひとつでは。

皆と同じにしないといけない学校。
「私」がいなくなると言った8歳で不登校になった子もいます。

その子に合う学びを工夫する。
教育側を子供に合わせる。

昨今の不登校に対しての周囲の変化は…
「死にたくなるなら学校へ行かなくてもいい」と言い出しましたが、
当初は、世間も理解をしめしてきたと思ったのですが。

でも「死にたくなるくらい深刻でないと認めないのか」と問われると言葉を失います。

まだ人間を、子供を見ていない…。

不登校でなくても…
偏差値という数値化はわかりやすくて便利ですが…
明確に「できない」と烙印をおされる感覚、
中学受験では早い子は10歳前後から偏差値にさらされますから、親や大人のフォローが必要です。

子供は自分の気持ちを言語化できません。出来ないから、体の具合が悪くなったり、体に出なければ反抗的になったり引きこもったり、そんな反応が出ます。でも反応が出るだけましかもしれません。出ない方がゆくゆく心配…大人になって動けなくなる人も。


 さて、アニメのサイコパスは犯罪を起きないようなシステムの世界。その設定でどのような犯罪が起きるか、脚本の方々の腕のみせどころ…です

 
 パート1ではシビュラシステムについては興味深い結末を出してきました。

 ここからはストーリーの前提に関わる重要なネタバレになります。

 シビュラシステムのコアな部分を捜査官ふたりが別々に見てしまいます。

 一人は執行官の縢秀星。彼はこんなものに自分の人生を歪められたと自嘲気味な反応をします。その場で射殺されます。

 もう一人は常守朱。彼を射殺した上司は何もなかったように彼女に接します。

 彼女もシステムの秘密に驚愕しますが、
 社会秩序を保つために必要と、シビュラシステムを自らに進んで受け容れます。

 縢秀星は行方不明と処理されますが、仲間の捜査官たちは誰もそれを信じない…でも追及もしない。そんな終わり方でした。

 ただ、狡噛慎也は組織に疑念をもち姿を消し……余韻を残してパート1は終わります。

 企画の段階で狡噛慎也のような信念を貫く人物を登場させると決めてたそうです。
 シビアなストーリーですが、狡噛の存在は救いです。

 続編にあたる映画では、彼が中心です。

 それにしても、シビュラシステムは架空ではなさそう。

 偏差値もそのつもりがなくても、人の評価に広げてしまい、シビュラシステムに似ているかも…このアニメは侮れません。

 最新話のパート3は
 登場人物を総とっかえし、主役の二人におもしろい性格をもたせてます。お話も潜在犯と測定された集団に宗教者をからめる、ディープな内容になっています。連続テレビアニメには珍しい1時間の長尺ものでした。でも長いと感じませんでした。緻密で、正直、ぼーっとみていると訳が分からなくなります。最終回は釈然としない終わり方をしました。でも、考えさせてくれるアニメは好きです。



 
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「痛み」とは何か…ペインレスとキズナイーバー

小説「ペインレス」を手にしたときと、アニメ「キズナイーバー」を教え子にすすめられました。
 両方とも心と体の痛みがテーマです。このタイミングは…ちょっと不思議…。



 アニメ「キズナイーバー」の主人公の少年、阿形勝平(あがたかつひら)は体の痛みがなく、理不尽な暴力にも抵抗しようとしません。学校に謎めいた少女、園崎法子(そのざきのりこ)が転校してきて、なぜか勝平にからんできます。

 法子は学校の七人の少年少女が、痛みを皆で分け合うという「キズナイーバー」になり、夏休みの間、実験を行うと告げます。
 その目的は一人の痛みを皆で分けることによって、理解し合い、平和な世界はできないかということでした。法子も含めた8人の少年少女を中心に話が進みます。

 自分が殴られると痛みは減り、他の子は何もないのに急に痛みを感じます。分散しているのでひどくはないですが。そして、体の痛みだけでなく、心の痛み迄共有するようになってしまいます。一人が失恋すると他の子にも伝わってしまう。秘めておきたいことまで共有するのは…きつい。

 実験はこじれる前に終了します。その後もキズナイーバーだった少年少女たちは反発しながら友達としてつながろうとするストーリが続きます。

 やがて、勝平がどうして体の痛みがなくなったかの謎がわかります。

 勝平は幼いころに同世代の子供たちと、同様の人体実験の被験者の一人だったと明かされます。彼は忘却していたわけです。

 その時の実験で、皆の痛みがある少女一人に集中してしまう現象が起きてしまいます。
 急遽、実験は打ち切られました。その少女こそが法子であり、今も彼女は痛みを集めており、その激痛をおさえるため太い注射を打ち続けています。勝平の痛みは今も法子へ移っている…。

 ところが、法子はそれら痛みを拒否しません。彼女はとても孤独でした。皆の痛みを集めることだけに自分の存在価値を見出し、幼いころの人体実験の失敗を認めません。そこからまた新たな事件が起きるのですが。

 興味深いのが、過去の実験の被験者たちが痛みが無くなったら、感情がなくなり抜け殻のようになってしまったことです。彼らは社会復帰ができず現在も実験施設に保護されています。その中で辛うじて社会復帰できたのが勝平でした。

 確かに痛いとか辛いとかはいやだけど、これを感じることは生きていることなんですね。こういうことはあまり考えたことはありませんが…そんなことを考えさせてくれる良質なアニメです。

 




 小説「ペインレス」は生まれつき心の痛みがない女性、万浬がヒロインです。心の痛みがない人は社会から疎まれ、精神病院などに隔離され、あるいは自殺する現状があると語られます。

 小説には登場しませんが、医療関係の友人から聞きましたが、生立ちで辛い目にあい、心の痛みがなくなって育つ人もいるそうです。

 万浬が幼いころ母親は他界します。父親は再婚し、妹が生まれます。

 祖母により万浬は社会に適合できるように理性的に育てられます。しかし、恋をされても独占されるのを嫌い、手ひどく相手を切り捨てます。

 妹はそんな姉が奔放に見え憧れ、姉の手ひどい行動を踏襲しますが、その代償は大きく、精神に異常を来たしてしまいます。父は姉妹を会わないようにしなかったことを後悔し、継母は万浬を怖れ何年も会わない状態が続いてます。

 祖母は学者で、万浬の精神構造を熟知しているので、「私が死ぬときは悲しんだふりをしてね」と頼み、死後の身じまいを万浬に託すなど冷静に接します。

 彼女は自分はどんな存在なんだろうと追求しつづけます。

 事件に巻き込まれて体の痛みを失った男性に興味をもち会います。

 また、家族を皆殺しにした元少年犯罪者が、自分の仲間ではないかと会います。
 通常、少年犯罪者はプライバシーが守られているので会うのは困難ですが、彼女は心の痛みがないからこそできる手段で会います。彼女は元少年を思考の幼い人間で、会いたい同類の人間と違うと判断します。

 その後、心に痛みを感じない理性的な人間、亜黎(あれい)が存在したことをしります。すでに彼はいませんが、彼に多大な影響を受けた人から話をききます。

 ここで万浬の行動の動機が語られます。
「...ただ自分のほうが本当に異常なのか、なぜ周囲の者と同じ感覚を持たずに生まれたのか、それは生物学的に意味があるのかないのか・・・幾つもの疑問に対する答えを求めてもいました。また、自分のような存在がほかにもいるだろうかという好奇心もありました。あるいは死を選ばすにいたのは、亜黎さんほど賢くなかったからかもしれません。一方で、時代の変化もある気がしています。その度合いなりも、狭く、低くなっているのを感じます。つまり、わたしが自分のことを特別と感じずに済み、周囲からさほど特別視されずに済む状況が増えています」

亜黎の存在を教えてくれた人は
「それは・・・亜黎のような人間が生まれる可能性が増えている、ということかね?」と問います。

 万浬は
「逆でしょう。自分の痛みに敏感になり過ぎて、意識的に、また無意識に、わずかな痛みも遠ざけたい、という心理が働いているのだと思います。そのため他者が痛がっているのを見聞きすると、同情するのではなく、不快に感じる。なぜ我慢しないのか、なぜこっちにまで痛みを押しつけてくるのか、と。痛みを外へ向かって訴えかける人間や集団には、苛立ちのあまりに攻撃的になることさえある。だから、互いの痛みを理解し、より痛みの少ない社会の構築を目指すこととは逆に、自分たちを取り巻く状況に対して、恐れやおびえだけで反応することが常態化しつつある・・・亜黎さんの言われた進化の芽を育てるのとは、明らかに反対方向へ後退しています」

 さて、祖母が他界し、その遺産のことで父親が久しぶりに万浬に会いに来ます。
父は娘に通じないと知っていながらも苛立ち、、こう言わずにはいられません。
「...きみが新しい人間のモデルだとか、心に痛みを感じない人間が増えたら世界はよい方向へ変わるなんて考えに、根拠があるかね?いまの世界のとげとげしさだって、実は心に痛みを感じない人が増えてきているからこそなんじゃないのか」

すると、万浬は
「痛みを感じない人が増えているのではなく、自分の痛みを理解してほしいと、心の内で叫んでいる人がふえているからでしょう」と応じます。

 そして、祖母の遺言を淡々と遂行します。この動じなさはちょっとうらやましい…。

 世の中がますます悪くなっているのは、むしろ痛みを感じる人こそ、他人の痛みに自分は巻き込まれたくないので、見ないふりをする人が増えていているからだと著者は万浬に分析させます。

 …厳しい内容です。


 小説「ペインレス」は心の痛みがない人たちを排斥する、痛みのある人間の無慈悲さを感じます。こちらの方は痛みを感じる側の人間に問題をつきつけてきます。

 それは「見ないふり」です。自戒をこめて…

追記:「ペインレス」は官能的な部分が多く、それを天童氏はTVで「作家の腕のみせどころ」とおっしゃってました。天童氏の作品でなければ終りまで読めたか…読んだ直後は何だったのだろうと考えたくなる…。ひと月近くたってからやっと自分なりに感じたことがまとまりました。本来なら共感しにくいヒロインに共感してしまう…やはり天童氏はすごい。

夏目友人帳②何に惹かれたのか



何で夏目友人帳にはまったのでしょうか。
いろんな見方があると思いますが、

私が惹かれたもので

一番大きいのは
多分、主人公夏目が
自分の存在価値を見出していくお話が多いから…

他の人には見えないものが見えることから、
怖がられ、疎まれた、少年が自分の居場所を見つけ、
誰も見ていなても
自分が正しいと思うことをしたいと行動する。

シリアス一辺倒ではなく軽く笑える部分があるので
読んでいても気づまりになりません。

夏目は
親戚をたらい回しにされて、気を使って苦労している。
それを恨みに変えなかった。
同級生西村になんでぐれなかったのと聞かれると、
そんな余裕はなかった、
ぐれたら居場所がなくなると思ったと応えてます。

親戚の扱いがひどかったとしても
自分が変わっているから当然だと思ってます。
だから、温かく迎えてくれた藤原夫妻との生活では
小さなことにも幸福を実感します。
そんな繊細な夏目に、声優神谷浩史さんの声がぴったりです。
今の幸福を壊さないためふりかかる事件にいどみます。
命に関わる危険な事件も少なくありません。

解決した事件の中には、人間を守れたものもありますが、
それを知る人はまずいません。
数少ないそれを知る人間は
夏目が見えることを知っている人たちです。
友人の田沼と多軌、柴田、ほかは祓い屋の名取、的場、七瀬たちです。
ただし、彼ら自身が関わったごく一部の事件に限ります。

※物語紹介は、「アニメのシーズン数ー何話 タイトル」を表します。今のところ6シーズンまで放映されてます。

「3-10~11割れた鏡、映すもの」で、
田沼が妖にとり憑かれたときに
夏目が自分たちと疎遠になる時があったけど
あれは事件に関わっていたんだと気づきます。
それに対して
斑がこんなのしょっちゅうだと応えたので田沼は驚きます。

「6-3二体さま」では、
事件解決後に柴田は人の役に立ったよと言いますが、
夏目の反応は
たまたま役に立ったけだけ。そうだったらうれしいなと。

よって、ヒーローにならない。これもいい。

おまけに
夏目は物語が進んでも
急に妖怪が現れると、悲鳴をあげるのが笑えて楽しいです。
 物語の回を重ねても成長がないとのツッコミもありますが、私は好きです。


二つ目は
夏目の用心棒、協力者の妖怪、斑(まだら)が
単純な正義の味方ではない。
「4-9月分祭」で夏目に協力するときも、
美味しいお酒の湧くところを守れるからと言います。
その言動は
斑のエゴにもとれるし、夏目に協力するテレにもとれます。
そんな、気まぐれさがいい。
夏目の思いの強さにひかれて助ける感じもします。
物語の終わりにとても含蓄のある事を言うのもいい。

三つめは
祓い屋の名取周一
華やかでおかしみがありながら、陰のある青年、そのコントラストが魅力的。
オーラを放ちながら花に囲まれて登場し、
反面、皮膚を動き回るヤモリ形の妖怪が不気味。
生い立ちは孤独で夏目と似ていますが、考え方は違い、
妖を憎んでます。

夏目は人も妖も差別しない。

そんな夏目に名取は少しずつ感化されます。
物語初期は
妖怪に対して辛辣な物言いをしたのですが、
「4-9~10月分祭・祀られた神様」では、
名取が妖怪を祓うことに迷いが見えると夏目が感じます。

この変化もおもしろいです。

この名取を演じている声優さん石田彰は秀逸です。
短い言葉にあらゆる感情をのせて表現します。
ご本人は
他のドラマで同様のことをファンに言われたとき
自分の意図しないところまで
とらえてくれて有難いですねと言っていますが…
そうであってもスゴイ…

四つめは
読んでて不快になる悪者も登場しません。


祓い屋の的場静司はやや悪役ポジュションです。
「友人帳」のことを絶対に知られてはならない人と描かれてます。
「5-3~4祓い屋からの手紙・連鎖の陰」では、
夏目の協力を得ようと夏目の秘密「見える」ことを藤原夫妻に話しましょうかとほのめかしました。夏目にとっては脅迫に等しいです。結局しませんでしたが。
反面、的場の人間らしい面も
祓い屋は妖怪と契約を結んで仕事に協力してもらうのですが、
的場家は妖怪から信頼されず、特に高貴な妖とは契約が結べません。現在は妖怪とは利害関係で結んでいるようです。それを静司は割り切っているようですが、少年時代「5-4歪みなき世界」では自分が妖と契約できたら「大事にするんだけどな」と名取にもらしています。それが叶わなかったので今の的場になったとも取れます。

そんな背景が描かれると悪者と言い難くなります。
アニメは諏訪部順一さんの声もいいですね。

五つめは
妖と人間との関係がいいです。

特に恋の話がわかりやすいので、3話あげます。

「1-8儚き光」ホタルの妖と青年
妖を見えたことで夏目と同じように孤独だった青年がホタルの妖と友達になり楽しい時をすごします。ところがある日突然、妖が見えなくります。青年はすぐ側にいるホタルを出てきてくれと悲痛な声で呼びます。そしてホタルは自分が見えない青年に寄り添い続けます…。最後にホタルたちが夜空に飛び立つ美しい場面が描かれてました。

「3-3偽りの友人」木の妖と少年(柴田)
妖は妖力が衰え、人間を食べたら回復するかもしれないと、少女に化身して柴田に出会います。ところが、柴田といるのが楽しくて食べるひまがなくなり…。柴田と一緒に走る場面が美しいです。

「6-8いつかくる日」烏の妖と少女
二人は幼馴染です。妖は人間と生きるスパンが全く違います。烏の妖は自分といると少女は不幸になると思い、自ら姿を消します。少女と再会しある決断をするのですが…。それに対する斑の言葉はシンプルですが含蓄がありました。

それらに関わった夏目もその都度ある感慨にふけります。

相容れないもの、理解しあえないものが出会って、
軋轢があってそれでも何とか受け容れようとする。

実らない恋ならば
相手の幸福を願い喜び、我が身を削る場合もある。そんなエピソードが心地よく、各物語の終わりの言葉や場面が美しいです。これらの話は何度も見たくなります。

この作者さんはすごいですね。

六つ目の魅力は、物語の背景の謎。
名取の皮膚を動き回るヤモリ形の痣の正体がわからない。
 専門家の的場でさえも「わからない」と言いながらも
 ちょっとコワいコメントを言いました。
 これが伏線にならなければいいのだけど。

夏目の祖母レイコの存在
妖怪の話を通してレイコのエピソードはいくつか
断片的に語られています。
詳しいことはわかりません。

この作者は伏線の回収が上手ですが、
回収したら、夏目友人帳が終わってしまうのは…いやだな。

謎は謎のままでもいいとも…わがままなことも思ってしまいます。

さて、アニメも2017年に第六期が作られ、この秋(2018年)には映画も公開されるとのこと。人気があるのですね。
 テレビアニメでは悪くはないけど、物足りないと思う作品がありました。それらはアニメオリジナルストーリーでした。原作を織り交ぜているものはそうでもないのですが。

 さて、映画はどうなのでしょう。

四月の時点で、声優さんたちもまだほとんど内容を知らされてないそうです。

 現在(2018年6月)、BSでセレクト作品が放送中です。たまたま「水底の燕」を見ました。知っている話なのに感動しました。

 追記1・映画 うつせみに結ぶ 観ました。
テレビアニメそれ以上でもそれ以下でもない、映画だからと力んでいない、節度のある良作でした。テレビアニメと違って時間的に余裕のあるのでゆったりして安心して観られました。

 追記2・単行本23巻.24巻について。
23巻は名取と的場が登場しますが、名取と的場の会話の敬語の使い方に違和感がありました。ちょっとお話が痩せたような…と。ところが24巻は今まで登場していた妖の意外な面が見せられしかもキャラの絵も魅力的。また、多岐のエピソードで登場する新キャラのニャンコ先生への反応が笑えます。今までの財産を上手に膨らませたストーリーでした。こういうのは嬉しいですね。購入した日に何度も読み返しました。

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夏目友人帳①内容 ファンなら知っていること。

今更ながら、はまっています。
マンガやアニメは本当に侮れない…
夏目友人帳
アニメも原作もいい。読んだ後味がいい。
コミック全巻を揃えたのは本当に久しぶりです。







設定が興味深いです。
以下は友人帳ファンなら知っていることばかりですが…


妖が見える夏目貴志が主人公
幼くして両親を失う。
周囲の人には妖怪は見えません。
夏目少年は
何もないところで驚いたり、転んだりします。
周囲はそのとばっちりでケガをすることもあり、
夏目は異様な少年に見えました。
他の子供にけがをさせることもあり、
施設に預けられず親戚の家をたらい回しされ育ちます。
親戚側は悪い子じゃないけど気持ち悪いと、
夏目少年は気を遣うのですがそれも裏目に。

みかねた、遠縁の藤原夫妻が夏目を引取り、
高校生活が始まるところから本編が始まります。
(藤原夫妻に引き取られた頃の過去のエピソードは結構泣けます。)

表題の「友人帳」について
友人帳とはそれに名前を書いた妖を支配できる絶大な力があります。
夏目には若くして亡くなった祖母レイコがいました。
レイコも妖が見えました。友人帳はそのレイコの遺品です。
妖に名前を返せるのは、レイコの唯一の血縁者の夏目だけです。
夏目は妖を支配せず、名前を返すと決意します。

夏目貴志とは
頼まれると弱い。
妖力が強く、妖怪にとって美味しそうで食べたい存在。
夏目は妖怪に追いかけられても逃げることが主で、積極的に闘いません。
(学習能力がないと突っ込みをいれるファンもいるようです。)
追い詰められるとゲンコツでなぐります。これは結構効き目があります。
基本的に妖怪の斑(まだら)に助けられます。

おもしろい、妖の基本設定
妖たちはは夏目をレイコと間違えます。妖たちには性別は重要事項ではなく、血縁者は同じ匂いがします。「1-12五日印」でレイコ大好きで男嫌いの妖ヒノエは初めて会った夏目をレイコと思って抱きついてから「胸がないっ」と慌てました。
更に人間の一生は妖怪にとって一瞬の短さです。ここから色んな物語が生まれます。妖が久しぶりに人間の友達に会いに行くと、とうの昔に死んでいた…そのスパンの違いが妖と人間の恋にも影を落とします。


お話に欠かせないキャラクター。

夏目の用心棒の妖「斑(まだら)通常はニャンコ先生」。
レイコを知っており、妖怪のことを夏目に教える先生でもあります。
通常、招き猫の姿で普通の人にも見えます。本来は巨大な白いきつねのような妖です。きまぐれな感じが魅力的です。おしゃべりで余計なことを言って夏目のゲンコツを食うことも。夏目と利害関係で用心棒をするのですが、だんだん夏目に情を示すようになります。ただ、夏目で処理できるときは助けないし、気ままに留守にするので、その間に夏目が事件に巻き込まれます。声優、井上和彦さんが、斑の時と、ニャンコ先生の時の声を別人のようにガラリと変えて演じ分けています。

声優さんの声がきれいな、キャラクター二人。 
名取周一。
表の仕事は俳優、裏の仕事は妖怪の祓い屋です。
名取家はかつて祓い屋の名門でしたが妖が見える人がいなくなり、祓った妖の恨みを恐れる家になりました。やっと妖との縁がきれたと思ったら、妖が見える周一が生まれます。家族は見えることを忌み嫌います。周一の皮膚にヤモリ型のアザのような妖が幼いころから住みついており、体中を移動します。
現在の周一は
女性たちを魅了するオーラを出し、周囲からうさんくさいけど魅力的と言われてます。周一を「うさんくさい」とする表現がおもしろいです。意味を調べると納得。男の友達は夏目だけのようです。
アニメでは
周一が登場すると周囲に花が咲き、テーマ曲「輝いてごめんね」が流れ楽しいです。
声優は石田彰さん。この方の表現力がすごいです。短いセリフに複雑な心情が感じられたときはゾワッとしたこともあります。


的場静司。
祓い屋の名門の若き頭主。利があれば、妖怪にも人間にも容赦しない合理主義者。的場家の代々の頭首はある事情で妖怪に右目を狙われ続けてます。静司も狙われ、ひどい傷が右目にあり、布で隠しています。ロン毛で眼帯…イタイ外見らしいですが。彼のセリフがおもしろい。
「君も利用できるものは利用すればいいんですよ。何だって」
「私はよく言葉を間違える」
「では言い方をかえましょうか」など。
口調は丁寧なのに内容はきつい。
作者は静司の言葉は描くのに気を使わなくていいと言ってます。
声優・諏訪部順一さんの深みのある声が、静司の独断的で冷静、冷酷だけど悪人とは言えないキャラクターを表現しています。


アニメのストーリーはざっと次のようなものがあります。
※サブタイトルの前の数字は、アニメのシーズン数と各シーズン内の話数です。

基本は巻き込まれ系ですが。

妖怪に協力、協力せざる負えない系
「1-10アサギの琴」「2-1奪われた友人帳」「2-2春に溶ける」
「3-10割れた鏡~3-11映すもの」「4-10月分祭~4-11祀られた神様」等

友だちに協力系 
 夏目の能力を理解している友達、多軌が登場する、 
 「2-6少女の陣~2-7呼んではならぬ」「5-5結んではいけない」等



ほのぼの系 
「3-13夏目遊戯帳」妖怪とかげふみで遊ぶ。途中から命がけの?かげふみになる。
「5-7音無しの谷」夏目をレイコと勘違いして遊びたがる妖。
「5-11儚き者へ」妖怪から見た夏目です。ラストシーンがきれいです。
かわいい妖怪が主役
「1-7子狐の帽子」「1-11ニャンコ徒然帳」「5-2悪戯な雨」「5-9険しきをゆく」等。
「2-5約束の樹」アニメオリジナルと原作を融合。レイコと妖ヒノエの原作エピソードも。
「2-4雛、孵る」「4-3小さきもの」妖怪は可愛いけど、お話としては少しコワい。



つながり系 きれいな話が多いです。
妖と人間
「1-4時雨と少女」「1-2露神の祠」「4-4代答」等。
「6-4違える瞳~6-5縛られしもの」は廃業した祓い屋と使役されてた妖の話。せつないです。 
妖怪と人間の恋
「3-3偽りの友人」「1-6水底の燕」「1-8儚い光」「4-4代答」(既出)等 
妖怪同士
「6-2明日咲く」妖の師匠とその弟子。



ホラー要素が特に強いもの  
「1-12五日印」たぶんホラー系…。ヒノエが初登場し、話の終わりで彼女の夏目への言葉がいい。
「2-3妖退治、湯けむり行」名取と温泉に行きますが、そこで出会う妖がコワい。
「5-1変わらぬ姿」夏目をレイコと間違え、要求をかなえないとお前の大事なものを奪うと脅されます。みためはコワくない妖ですが、言動がコワい。
「5-7秋風切って」学校が舞台。妖が人間にとり憑いて夏目の過去を知りたがります。
「6-3二体さま」特にコワいかも。
 
祓い屋と夏目
名取 
「1-9あやかし祓い」で名取初登場。
「2-3妖退治、湯けむり行」(既出)、「2-11呪術師の会」「2-12廃屋の少年~2-13人と妖」「4-6硝子のむこう~4-7人と妖の間で」「4-10月分祭~4-11祀られた神様」(既出)「6-4違える瞳~6-5縛られしもの」(既出)、「6-10閉ざされた部屋~6-11大切なモノ」等
名取と的場
「3-6人ならぬもの~3-7祓い屋」で的場初登場。「5-3祓い屋からの手紙~5-4連鎖の陰」等
「5-8歪みなき世界」は高校生時代の名取と的場、二人の出会い。夏目は登場しません。
的場
「4-1とらわれた夏目~4-2東方の森」
的場の登場エピソードはアニメは6話+過去編1話…意外と少ないですね。



過去編 胸がいたむ話が多いです。
「3-4幼き日々に」妖から見た小学生の頃の夏目です。
「4-5過ぎし日の君に」は中学時代の同級生の視点。アニメオリジナルエピソードと融合。
「4-11一枚の写真~4-13遠き家路」小学生の夏目。夏目視点と親戚の女の子視点。
「5-8歪みなき世界」(既出)名取と的場の高校生時代。
夏目が藤原夫妻に引き取られた頃 
「3-12帰る場所」は夏目側の話。秀逸です。夏目がある妖に襲われ過去に引き戻されます。
「5-10塔子と滋」は藤原夫妻側の話。妖怪は登場しません。

「5-8歪みなき世界」(既出)名取と的場の高校生時代。夏目は登場しません。

祖母レイコのエピソード 
レイコについては詳しいことがわかりませn。夏目は妖を通して断片的に知ります。
「2-10仮家」実はレイコと小学生の滋が面識があった。現在と過去の事件とがリンクします。
「5-1変わらぬ姿」(既出)妖に夏目はレイコと間違われ、妖の要求に答えないと…脅されます。
「6-7ゴモチの恩人」妖ゴモチが語るレイコさんの話です。レイコさんの人柄が垣間見えます。



夏目が妖を見えることを知らない友達視点の物語
「6-6西村と北本」妖が見えない友人からは夏目は神秘的に見えるらしい。この物語でも妖はちょっかいをかけてくるのですが、西村や北本は見えないので妖の姿は出てきません。ニャンコ先生の姿はもともと人間にも見えるので登場します。

「5-11儚き者へ」(既出)は妖から見た夏目。夏目は狸や猪よりも下の弱い存在なようです。最後の場面がきれいです。

夏目と友人 妖を見えることを理解してくれる友人田沼、多軌等が登場。
「3-10割れた鏡~3-11映すもの」(既出)田沼が妖にとりつかれます。
「4-6硝子のむこう~4-7人と妖の間で」(既出)田沼が夏目を助けようと妖の世界に足を踏み入れますが、それが夏目の不安を煽ることになります。せつない話です。
「6-1つきひぐい」夏目が妖に子供にされ田沼や多軌のことなど現在の記憶が飛んでしまい、孤独な子供時代に戻ってしまいます。田沼たちが友達だと言っても信じられません。やがて「本当だったらいいな」と言い出す子供姿の夏目がせつないです。
「6-3二体さま」(既出)こちらの話は田沼たちの協力がうまくいったようです。


はっきり分類しきれませんが、いろんな要素が複合してバラエティに富んでいます。

原作は今も連載中で、23巻もでました。
長期連載はなかなか、スタンスを守るのが大変だと思いますが
いちファンとして楽しませて頂きたいです。

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