不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

ホームエデュケーションシンポジウム

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

シンポジウム④ホームエデュケーション 親から

家で育つ子どもたち「在宅不登校」から「ホームエデュケーション」へ
2017年5月

子どもが学校へ行かなくなり、その後家をベースに育つようになった保護者の方に伺います。
 Eさん 静岡県(娘 23歳)
 Fさん 東京都(息子 17歳・娘 13歳)
不登校経験を伺います。
Eさん
小2の終わり、不調を訴える。「先生の言うことをきくだけのロボットに私はなってしまう」
 母の反応
 「どうしよう」…有職だったので幼い娘を家で見られない。 
 「やっぱり」…娘がネガティブな言動が増え、笑顔に陰りを感じた。
         以前は「やりたい」と積極的だったのに、
          「自分にできるか」と不安を言うように変わった。
 「良かった」…娘がつぶされる。手遅れにならないうちにやめられる。   
        巨大な川に流される感覚があった。
        不登校への悪い感情はなかった。
  よその親子の話なら「甘いじゃない?」と思うが、 
  自分の子は気にならなかった。
  でも、休んで放課後近所の子どもと遊ぶと
   「(勉強が)遅れちゃうよ」「どうして?」「ずるい」と言われた。
   娘は不安になり、「学校へ行く」と言うが、翌朝は起きられない。
   親子ともスッキリしなかった。
Fさん
 大きなきっかけは無かった。
 息子は朝、トイレから出ない、机の下に横になって「登校するかしないか」迷う様子が。休んで「いいよ」と言う。
 別な日、(息子の好きなことを挙げて、学校へ)行けばと促す。でも言葉が子どもには届かないと思った。学校に相談するとスクールカウンセラーを紹介され通うことに。夫婦で行くこともあった。自分たちは学校が大好きだったので理解できない。スクールカウンセラーは「学校行くのが解決とは言えない、受け止めてもらえないと、親に言われたことがしこりになる」「家でもいいんだ」とアドバイスされた。
 本人の意志を尊重した。休んだら「今日は何をしようか」とポジティブに接した。責めてはいなかったが、ある日息子が「自由なんだなあ」と言ったとき、「もう、ずっと休もうか」と応えたら、息子の顔が輝いた。先は不安だったが、(これで)いいと思った。
ホームエデュケーションについて
Eさん
 家でいいと軽い気持ちで。子どもの気持ちを知りたくてシューレの本「ぼくらしく君らしく」などを読む。学校は義務ではない、ホームエデュケーションは教育のひとつ。
 娘は小3新学期になっても登校の兆しがない。フリースクールを提案するが「スクールは学校のことだから嫌だ。」「学校へ行かないと一生ダメだと思った」と初めて娘は泣いた。行くの行かないのと子どもにつめよるのは嫌だった。
 娘の様子は腹痛、不眠、外が恐い。どこかに通うのは無理だと思った。
 家ではゆっくり起きて、ゆっくり食べて、ゆっくり遊んで、余ったら学校へ行きたいと言う。結局余らなかったが。
Fさん
 不登校について本でいろいろ調べた。通わせないといけないとは思わなかった。娘は登園拒否があったが、なだめすかして通った。でも学校は1週間渋々行った後、主体的にホームエデュケーションを選んだ。息子は元気になり、娘は安定した。シューレのアドバイスが「今あるものを大事にやっていこう」が心に残る。
 家族で海水浴、スキーをずっと続けている。
 本人が習いたいものを探して、希望に沿う。
 学校へも伝えた。担任・校長先生からよばれたが「食欲がわき、元気になった」と伝えた。
 先生方の寂しそうな様子に、自分の方が子供のことをわかっていると実感した。自分もぐっすり眠れるようになった。
進路はどうしましたか。
Eさん
 苦労してない。
 ホームエデュケーションは消去法で選んだが、中学になっても学校へ行きたくないと続ける。高校は単位制を娘が友人から聞き、進学した。
  質問 「県立高校は5教科受験ですが勉強はどうしましたか。」
      中学時代はドリルをし自分で答え合わせをした。
      高校進学をすると決めた時
      母は「受験勉強をしないとね」と言ったら
      母の不安が見えたのか
      娘はやる気をなくし、受験勉強をやめたいと言う。
      OKした。ホームエデュケーションに戻るだけだと思った。
 高校は4年計画で週2回通った。公立大学へ。かねてからガーデニングに興味があり、イギリスでガーデニング&ガーデンデザインを学びに留学中。
  質問 「英語はいつ学んだのですか。」
      高2でも英単語ひとつ書けなかった。
      将来したいことを決めたら自分で中学の内容から学んだ。
      (学ぶ動機があれば自ら学ぶ)
Fさん
息子 映画監督になりたい。脚本を書いている。
   家族会議で大学進学について話合うと、中学を出たら社会に出たいと。
   映画を撮るために社会を知りたい。決めてから口にする子なので尊重。
娘  学校の経験がほとんどない。高校へ行きたいと今から練習を始めた。
   主体的な行動をする。声優になりたい。歌をうたい、アフレコなどもする。
   兄がいてよかったと。高校へ行かなくてもあんな感じかとわかる。
 
今、ホームエデュケーションをどう思いますか。
Eさん
 すごく良い点は。8歳ときの娘は自死を考えた時期があった。
 その子が元気に笑う。
 「ねえねえ聞いて」「今日は楽しかったな」と言う。
 無条件で子どもにいいよと言える親になれて良かった。
 自分の親は自分を信じてくれ守ってくれると娘に伝わっている。
 これは自尊感情の土台になった。
 イギリスへ娘が行けたのも、自主的主体的な力が身に付いたから。

  質問 「ネガティブなことはありませんでしたか?」

    自分の両親と学校関係者は理解がなかった。
    娘が小2のとき「私は生まれてから一度も幸せではなかった」
    と言われたのを思い出す。
Fさん
 自分は学校以外を知らなかった。不登校は他人ごとで大変だなあと思った。
 今は、ホームエデュケーションを知って自分の人生が広がった。
 その子その子のオリジナルで育つ。
 色んな人の力をかりて、巻き込んでいくことが大切。
 友達や習い事の先生など。ホームエデュケーションをしてることをオープンにしている。
 周囲は始めは驚くが、子ども達を見て「あの子なら大丈夫」と言われるのが嬉しい。
(将来を)悩み、模索するのは学校へ行こうが行くまいが同じだ。
 家族そろっての習い事もした。
 そこでは、子ども達は20代、30代、60代、80代の人たちがいて、いろんな世代の人にもまれて良かった。
質問者「私もホームエデュケーションで6年間育ちました。後悔ありません。
日本社会のホームエデュケーションの不十分な点、もっとこうだったら良かったと思うことはありますか。」

Eさん
 学校は意地悪をされたり大変だった。
 新しい法律にホームエデュケーションが入らなかったのは残念。
Fさん
 周囲に恵まれた。東京だからか。

司会
 地方の方が理解がないようです。
 学校が安全を確認したいとか、学校の周囲を歩かせろとか言われることもありました。
 また、義務教育の無償は学校だけ適用され、ホームエデュケーションはすべて自費です。

質問者「私は祖父母からいつも大丈夫かと聞かれ続けて疲れましたが、どうでしたか」
Eさん
 深夜、祖父から孫が心配で眠れないと電話があったことも。シューレの本を読ませても、一流大学に行ったのかと思ったのにそうではないんだなと理解されなかった。自分は娘の側に立ち続けた。傍で元気になった娘をみたら納得すると思うが。留学したので喜んでくれると思う。
Fさん
 子どものいないときに(不登校にういて)チラチラ聞かれた。でも孫たちが生き生きする様子を見て安心し肯定的に変化した。

司会
 その世代は学校への思いが強いですね。

 議員も多様な学びへの認識がない。自分たちの代表を変化させることを続けたいですね。


以上
 終了後、ホームエデュケーションをしている若者の自主制作映画が上映されました。
とても深い内容の映画でした。
 「信じていることは間違っていたとしても、起きたことは信じたことに合うように解釈し、間違いを指摘されても受け容れられない。」そんな内容の作品でした。私自身は人は真実かどうかよりも信じたいことを信じる習性があると痛感する経験が多々あったので、そう捉えましたが…。


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シンポジウム①ホームエデュケーションとは ページへ
シンポジウム② 世界のホームエデュケーション ページへ
シンポジウム③ホームエデュケーション若者から ページへ

私と一緒に勉強したい方は

シンポジウム③ホームエデュケーション 若者から

家で育つ子どもたち「在宅不登校」から「ホームエデュケーション」へ
2017年5月 

実際にホームエデュケーションで育ってきた若者の体験を伺います。

Aさん女性30歳 東京都(設計事務所正社員)
Bさん男性22歳 埼玉県(大学2年)
Cさん男性20歳 千葉県(大学3年)
Dさん女性16歳 千葉県(ホームエデュケーション)

①不登校体験を話してください。
Aさん
私立中学に進学。居心地が悪く昼食を一緒に食べることが出来ない。図書館で食べたことも。
夏休み後、不登校に。親からの登校圧力はなかったが、祖父母から母への圧力はあったと後に知る。
Bさん
小学生のとき、教師とのトラブル。忘れ物が多く、別室で怒られる。それが重なり行く気が失せる。小5で理由をつけて休んだ。両親からの登校圧力…引きづられたのは強烈な記憶。同級生から「どうして」と聞かれた。学校へ行ってもいいことは無かった。中学は始めの一週間だけ行くが、居心地の悪い経験をした。
Cさん
小学生のときちょっとした嫌がらせを受けて泣いたとき、周囲の視線に恐怖を感じるようになった。
人が多いところが苦手。小5始めから終わりまで一年間登校努力した。頑張って学校へ行こうとするが校門の前で引き返す。自分の中の気持ち悪い感覚。親もやがて自分の辛い姿を見て理解した。
Dさん
他と違う。ズレている、理解されない。変な人、いじめ、ばい菌扱い。物を隠される。ある朝、体が動かなくなった。病院で検査するも異常なし。でも翌日から頭痛が続く。親が心配するが、自分は圧力を感じ、学校へ行けない罪悪感でいっぱいになった。

②ホームエデュケーションを知ったきっかけと
③良かったと感じたきっかけは何ですか。
④家での過ごし方は?

Aさん
②東京シューレで知った。特にビジョンは無かった。
③イラストが得意でシューレの会報の締切に間に合わせるため直接持参したとき出会った会員と話すと馴染めた。興味を掘り下げて学べて良かった。自分が何をしたいかを考えることができ、何かあっても他人のせいにしないようになったのが良かった。
Bさん
②学校に通うことに嫌悪を感じた。母親が奥地さんの著書でホームエデュケーションを知った。
③家では会報の「ばる~ん」を見るだけだった。
④対戦ゲームが好きで、集まりに行き友人ができる。こんなんでいいのかと思うが、どうにかなっている。
Cさん
②東京シューレに1~2週間通うが腹痛になる。スタッフからホームエデュケーションを知った。
③家ではパソコン、読書(マンガも)、ホームスクールの子とのチャット、イベント参加。中3でホームスクールもあり、こうしていいと思えて、楽しめるようになった。「行かなくてはならない」ずっと悩んできたがすっきりした。自分を責める日から解放された。自分をマイナスの目で見なくなったら、周囲の視線も恐くなくなった。
Dさん
②保健室登校も続かず、中2のときテレビで東京シューレを知った。
③シューレでも小学校のときのトラウマで教科書をひらくだけで吐き気がする。お弁当を食べるだけという苦しい状況が続く。ホームエデュケーションの「休める」選択肢があると知って、やっと心から休めた。見える世界、視野が広がる。親も「行かなくていいのよ」と。

⑤進路はどうしましたか
Aさん
軽い気持ちで通信制高校とサポート校を併用。卒業。親はどこかに所属を望んだがそのまま自宅にいた。たまたま飼い犬が病気になり世話をできるのは自分しかいなかった。一年弱、獣医へ通院した。車の免許をとる等、必要に迫られいろいろするようになり、「やってもらう側からする側」へ意識が変わった。また、家族の1人が大病にかかり、代わりに食事作りも担当するようになった。今ならできる。先のことも考えるようになった。シューレにも行き、建築学に興味を持つように、建築系の専門学校を知り、進学。現在の会社へ就職した。

  質問=専門学校では学業はついていけましたか?

    建築の勉強は中高では習わない内容ばかりで困らなかった。
    ただ、1年のときの数学だけは困ったが、赤点でも再試で取り返せた。

Bさん
中学卒業後どこかに所属するのは無理だと両親も理解する。いろいろ見ても乗り気にならず、1年経過後シューレの通信制高校へ。知り合いも多く学費も安い。4年で卒業。勉強していなかった不安もあったが、レポートも大丈夫だった。高卒の仕事は限られると大学進学をすることにした。大学は今までと完全に切り離されるが、大丈夫だった。経営学を選んだのは就職によいと思ったから。
Cさん
通信制高校は週2日コースと、週5日コースがあった。まず週2日コースに入学し1年できたので週5日コースへ移った。大学はパソコンが好きなのでシステム系へ進学したいと高校に相談したら推薦枠があり出席日数も足りてそこに進学した。ホームエデュケーションは自分の中では大事な期間、他の人と違う経験をしたのは強み。
Dさん
どこにも所属していない。他の子のようにしなくちゃいけない、したいことはない。家で遊ぶ。「ニートになるかも」親は別にいいよと。
  質問=家では何をしているの
    その日に一番したいこと。昔は外に出歩けなかった。今は楽しめる。
    自分に嘘をつかなくていい。
    習い事をする。(ミュージカル。特撮が好きでアクション)

⑥親しい友人はいますか
Aさん
ホームスクール時代の友人は今も連絡を取り合う。
Bさん
小学校時代の友達はいない。ホームスクールの友人。月2のチャットルームが楽しみ、たまに会う。今も仲がいい。
Cさん
ゲームの友人。今も交流している。助けられたこともある。
Dさん
ホームスクール時代の友人は今も連絡を取り合う。趣味での友人は年上が多い。学校へ行ってないことをカミングアウトしてもすんなり受け入れてくれた。学校へ行ってないと今は胸を張れる。

シンポジウム①ホームエデュケーションとは ページへ
シンポジウム② 世界のホームエデュケーション ページへ
シンポジウム④ホームエデュケーション親から ページへ


私と一緒に勉強したい方は

シンポジウム② 世界のホームエデュケーション

家で育つ子どもたち「在宅不登校」から「ホームエデュケーション」へ
2017年5月 

世界のホームエデュケーション
具体的な例と制度について

 シューレ大学スタッフ 朝倉景樹さんの話
アメリカもホームエデュケーションは200万います。

イギリス・・全国規模のネットワークがとても充実
     ・人数
      統計を嫌う国民性なので推計8万人。
      登録人数 2万人 登録で地域の担当からアドバイスを受けられる。
               干渉を嫌う人は未登録
     ・70年の歴史がある。フリースクールとの交流も盛ん
     ・イベント、家庭の催しなどはニュースレターで送る。
     ・公の協力がある 
       用具などの共有 地域のスポーツクラブ、教会の合唱団参加など
        望遠鏡とか、体育器具など学校と同様に貸してもらえる。
     ・社会性 ネットワークがあるので友達ができる。
       通学している子達ともとも仲よく遊ぶ
     ・選択的ホームエデュケーション
フィンランド・・柔軟性の高い学習指導要領を活用したインターネットサポートがある。
       合法。推計400人~500人

ニュージーランド・・現時点でホームエデュケーションのシステムが最も充実
      ・人数6000人(学齢児童の0.76%)
      ・政府からの現金補助(2016年換算) 
         半年に1回簡単な報告書を提出
         提出し忘れると子どもの安全をみにくる
                                   1人目 14万円
                2人目 12万円     
                3人目 10万円
                4人目   7万円
      ・歯科・医療は学童児と同じ補助が受けられる。
韓国・・日本と共通した社会背景での例として紹介
      ・フリースクールはイギリスより多い。
      ・田園型の全寮制のフリースクールもあるが、合わない子は   
       ホームエデュケーションへ行けるので不安はない。
      ・7~10人集まり勉強する
      ・進学目的ではない塾がある。
      ・学びの場を決めるのは子どもと親である認識がある。

以上

日本は義務教育は無償とするとありますが、学校制度から外れると…無償ではありません。
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シンポジウム③ホームエデュケーション若者から ページへ
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私と一緒に勉強したい方は

シンポジウム① ホームエデュケーションとは

 私は多様な学び方をと提唱しつつ、「不登校」という言葉を使ってきました。確かに、「登校拒否」よりもポジティブな言葉ですが、不登校はまだ「学校」にこだわってます。
 「ホームエデュケーション」は学校へ行かない点は不登校と同じですが学校にこだわらない、自分で主体的に育つ場を選んだ、伸びやかさがあります。もちろん、その過程で学校へ行きたくなれば行ってもいいし、必要を感じなければ行かなくていい。あくまでも本人が必要とするかしないかです。
 この記事を読んで息苦しさからぬけだせる子がひとりでも増えることを願います。

家で育つ子どもたち「在宅不登校」から「ホームエデュケーション」へ  
2017年5月

東京シューレの奥地圭子さんの講演 
(パンフレットを元に) 
「日本のホームエデュケーションのこれまでとこれから」
1・ホームエデュケーションとは
・多様な学び方の在り方のひとつ
・home based education
 学校やフリースクールに通学する形ではなく家を拠点に育つ方法。
 ずっと家にいるのではなく、地域資源(図書館、博物館)を活用したり、学びたいこと、やりたいことのために外出したり、集まりに出かけたりもする。
・教科の時間を区切って、教科書を使いながら、母親が教師代わりに学習させるイメージではなく、子どもの興味・関心・個性、ニーズを軸に育っていくサポートや環境づくりを家庭で行う。

2・東京シューレがホームエデュケーションを後押しした理由
ホームシューレの誕生の経緯
 1992年 国の方向転換「登校拒否は誰にでもおこるもの」
           ↓
     フリースクールなど民間施設も学校の出席日数と認める
           ↓   一歩前進だったが…
     シューレに「いやいや」連れてこられる子ども達が増える
           ↓   本末転倒
     「フリースクールにさえ行けないダメな子」と見る社会
           ↓   
     東京シューレ「家で育つのも良い」とひろめたい
 1993年  ホームシューレ誕生

家にいることはだめなこと?
・不登校を受け止め、在宅で成長した子は、フリースクールでも親の会でもいて、自立していっている実例がある。
・諸外国のホームエデュケーションに出会う。明るさや自信が日本と違う。(イギリス・アメリカ合衆国など)
  「家を中心に育つのが好きなんだ。」学校へ通う子どもとのわけ隔てが無い。国も支援する。
ホームシューレの実践
・現在、全国200の家庭がつながっている。
・つながるツール
  子ども・若者は月刊の『ばる~ん』誌
  親は月刊の『メッセージ』誌
  SNSの交流も盛ん。
・子ども・若者同士が直接出会う場
  サロン、オフ会、全国合宿、美術講座、『ばる~ん』の編集や発送等がある。
・親も、サロンや全国合宿等で交流している。
・希望者への学習サポート
 5年前より札幌自由が丘学園三和高等学校と連携して、ホームエデュケーションをしながら高卒をとれるようにした。
東京シューレ葛飾中学校のホームスクール部門を通して
・長く休んでいる子とその親に、ホームスクールでやっていく道のあることを情報提供
  希望すれば校内の運用として入ってもらっている。
・ホームシューレと同様、月刊誌の発行、メールのやり取り、お出かけ企画、学習サポート、料理やゲーム、ものづくりなど、自分のペースで来て活動している。
・家庭訪問は、希望家庭にスクールソーシャルワーカ―が訪問している。
  在籍だけの子の希望に沿う。家でやっていく良さがある。
3・不登校とホームエデュケーション
同じ家にいても「不登校」と「ホームエデュケーション」は違う
・不登校
 学校教育前提の考え方で、通学すべきだができていない。あるべき姿ではないという概念。
・ホームエデュケーション
 家で育つことが前提の考え方で、それを選んでいる。あるべき姿をとっている。
在宅「不登校」から「ホームエデュケーション」へ
 東京シューレ葛飾中学校の実践から ホームスクールホームの話
 ・今ある自分を肯定していく大切さ(自己肯定感)
   本人は本当は学校へ行った方が良いとの負い目があったが、
  ホームエデュケーションを選んでやりやすくなった。
 ・親や家族、地域社会の理解が重要
  日本にはまだ不登校への偏見がある。 
    国は「問題行動ではない」と認知したが、まだ社会は問題とみる。
    多くの子どもは、意志を尊重されず、苦しい思いを体験する。
    ホームエデュケーションの認知もこれから
4・ホームエデュケーションへの疑問(体験者の話をきく参考に)
 (シンポジウム③④の内容)
①学力は大丈夫なの?親は教えられないし。
②社会性は育つかしら。友人ができないのでは。
③必要な資格はとれるかしら。進路がつくれるか不安。
④うちは共働きで小さい子を家に置いて行けないので、できない。
⑤子供の興味や個性を大事にして、甘やかすことになるのでは。
⑥集団の経験をさせないから、わがままに育つんじゃないの?
⑦家庭は小さな場なので、学校に比べて視野の狭い子になるのでは。
5・ホームエデュケーションのいいところ
①子ども主体で学べる。自学能力が育つ。(自分で能動的に学ぶ)
②時間が無理に打ち切らなくてよく、こころゆくまで取り組める。
③自分に合った方法で学べる。
④緊張や不安にさらされず、リラックスして取り組める。(集団ではないので)
⑤他社の速度に合わせるため、急いだりずっと待っていたりするのでなく、自分の集中力でやれる。
 共に学ぶよさもあると思うが、自分のペースではできない。
⑥好きなこと、やりたいことに多く取り組む結果、個性が伸びる。
6・日本のホームエデュケーション
文部科学省調査開始から50年(1966年~)、現在の不登校小中12万人(2016年)
 1998年から現在まで横這い。
不登校に不寛容な学校・社会 
・学校復帰が前提の政策が長く続く。 
   不登校⇒困る⇒問題児扱い⇒戻る⇒改善とみなす。
・学校が苦しくても学校へいかねばならない。
・その中で追い詰められる子どもたち。
    長期休み明けの子どもたちの自殺 (特に夏休み)
・親も、登校圧力をかけ、子どもの気持ちをおもいやれなかった人が多い。
・このような中では、ホームエデュケーションは育ちにくい。
③本来、ホームエデュケーションは子どもの権利
・日本の憲法「子どもは教育を受ける権利」を持つ。「普通教育」とあり、学校教育と限定していない
・しかし、「学校教育法」しかないため、学ぶ権利を満たすには学校でとなり、親の就学義務も学校で果たすようになっている点は大きな課題となっている。
     他のものは選べないような状態になっている。
・全ての子の学ぶ権利を満たすためには、多様な教育が選択できてこそ実現できる。ホームエデュケーションは多様な学びのひとつであり、それを子どもが望むなら権利として位置づくものである。
④最近の変わり目にある国の教育
・立法化への取り組み
 理念としくみ、実態としくみが合っていない
 ホームエデュケーションを含む多様な教育が選べるしくみを作ろう
         ↓ 
 教育機会確保法・・・休む必要性や学校外の重要性が位置づく法律
  (選べるまでには至らなかったが一歩前進)
    国の有識者会議「フリースクール等検討会議」
           「不登校に関する調査研究協力者会議」
            家庭にいる子どもや保護者支援に目が向く。    
            追いつめることのない取り組みを述べる。
・日本はまだまだホームエデュケーション家庭は少ないが、このような時期に、ホームエデュケーションの存在をもっと広く知ってもらい、豊かな学び育ちが理解され、支援されるように願うものである。ホームエデュケーションに合った子ども達が必ず存在すると思う。その子にいいだけでなく、通学しなければというプレッシャーも減り、子どもや親全体を楽にしていくものと思われる。
 
以上

このシンポジウムは12年ごとに行っているそうで今回で3回目だそうです。

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ギャラリー
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