学校では教えてくれない、自由な学びをはじめよう。
Another School CocoonのLesson12(2022/03/18)「写真で見る世界」のレポートです。
ナビゲーターは原田口昂弘さんです。前回のLesson11の鼎談に続いての登場です。今回はフィリピンのゴミ山を取材したときの写真とそのお話を伺いました。
原田口昂弘さんのプロフィール
神奈川県藤沢市出身 フリーフォトジャーナリスト。
フィリピン・セブ島のゴミ山、スラム街、少数民族バジャウ族を取材。取材活動を発信するべくHOPE製作委員会を発足。IT企業でゲームプラットフォーム事業のディレクターとして勤務。また、地元の神奈川県・藤沢市では学習支援プロジェクト「ふじらぼ」や、藤沢ミライプロジェクト「Meguri」を運営「書籍」ゴミ山という名の世界 /2017年 Amazon出版
お話がはじまります。
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フィリピン共和国 首都はマニラ。7千もの島があり、言語も多岐に分かれている、フィリピン語はつくられた言葉。
リゾート地として有名。
セブ島のゴミ山へ。中心街から40分。
ゴミ山で生計を立てる人たち。スカベンジャーという。
リサイクルできるものを拾う。
地面はコンクリ
風でとんでくるゴミ
卵の腐ったようなにおい
ゴミ山の道、「地面」は土ではない。ゴミだ。
平らなところ、歩けるかなと思ったら、
水たまりの「落とし穴」。水は黒く、ゴミが浮いていて気づけない。
野良犬たち、狂犬病をうつされると90%死亡
ガラスやプラスチックの破片
子供たちはそこを
裸足で歩き、走る…
破傷風になる危険
病院にすぐいくお金がない。
ゴミを燃やす施設は基準を下回るので燃やせない。いっぱいになると別な場所をゴミ山にする。
ODAなどの支援で建設されたSMシーサイドモールが見える。ゴミ山から車で20分のところだ。
では、ゴミ山の生活は悲惨なのか?
違う。
はじめは一人で歩くのもコワかったが…。もともと親日国で取材もしやすい。話しかけられ、事務所の場所を聞いたら教えてくれた。
ショットガンをもった警備員…アポイントなしだったのに「いいよ」とすぐ通してくれた。
担当の方はとても親切に説明してくれた。
ゴミ山はあった方がいいですか?
「I need.」
仕事があり経済的に豊かだったと。
食事は白米だけだったのがおかずも買え、学校へも行け、学用品が買えた。
稼働中はよかった。
善か悪か
正しいって何?
日本は豊かで、自分は上から見てたと反省した。
水道がない。地区ごとにある水のお店で買う。
家の台所は日本人からしたら汚いが彼らにとっては当たり前。
改善したらいいという権利は自分にない。
靴下を履く文化がない。靴ではなく、サンダルを履く。
食事を勧められた。汚い環境…躊躇したが悪いので食べた。彼らには耐性があるのでは。食中毒が怖くて飲み込めなかった。
親切にされたのに…同じ人間でここまで受け容れてくれたのに…。
平日だから学校へ行ってないのだろう。家族を養う。でも楽しそう。
ゴミ山で遊ぶ子供たち
「見てて!」とバク転、案内もしてくれる子供たち。
おとなは子供をとてもかわいがる。「子供がいるから幸せ」と言う。
幸せの定義が違う。
夕暮れのゴミ山
ゴミなのに美しい。
子供たちが笑っているからだろうか。
経済格差…でも子供たちは幸せそう。
子供たち
カメラを構えたら子供たちが集まって一緒に撮った。初対面だ。
スラム街のリーダーと。
人格者だ。
出張スクールなど主催。冒頭のゴミ山も彼女に教えてもらった。
インタビューした。
Q:日本人のボランティアはどうですか?
-正直、そんなに困っていないです。
Q:何が必要ですか?
-(申し訳なさそうに)お金です。
それは、必要なものともらうものがズレ、一方的な支援が行われるからだ。現地の声が大事だ。
ここは衣食住は足りており、次は教育のフェーズに入っている。四千円あれば一年分の学用品が買える。
日本の被災地も支援のミスマッチがある、同じ。
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終わりに原田口さんから
ゴミ山はGoogle Earthで見られます。よかったら「歩いて」見てください。昨今、SDGsをいろいろうたってるけど、ゴミ山を無くすと貧困になります。カオスです。
質問タイム
Q:ゴミ山が使われなくなるのはなぜですか。
高さ10メートルまでと決まってます。越えると崩落の危険性があり、スカベンジャーが働きにくくなります。よって拡大します。
Q:食事はどのようにしてますか。
普通に買ってきます。他の国では生ごみを再調理して食べますが。
Q:危険有害物質はありますか。
そもそも多すぎます。ゴミの中にhospitalの文字…注射器も。黒くて泡立つ水たまりを初めて見ました。子供たちに靴が必要。命に関わる病気の危険が。ゴミ山を無くすのではなく、共存を。有害ではないゴミ山に。
Q:今後、行く予定はありますか。
しばらくないです。
スタッフ
スペースがなくなると、国として施策するのでは。日本も夢の島(と命名された)ゴミの島がありました。今では埋め立て地としてお台場に。
ゴミは経済生活と比例します。日本はゴミを外国へ。人間の作り出したものの総量が自然を越えたというニュースがありました。
ファストフード店のストロー、レジ袋をやめマイバッグなど減らせるのは先進国。自治体によってゴミの分別法が違います。高温の炉でもやせば有害物質のダイオキシン発生の問題はありませんが…二酸化炭素が出ます。
ゴミの減量…今日のお話を聞いて意識するようになりました。
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Another School CocoonのLesson12(2022/03/18)「写真で見る世界」のレポートです。
ナビゲーターは原田口昂弘さんです。前回のLesson11の鼎談に続いての登場です。今回はフィリピンのゴミ山を取材したときの写真とそのお話を伺いました。
原田口昂弘さんのプロフィール
神奈川県藤沢市出身 フリーフォトジャーナリスト。
フィリピン・セブ島のゴミ山、スラム街、少数民族バジャウ族を取材。取材活動を発信するべくHOPE製作委員会を発足。IT企業でゲームプラットフォーム事業のディレクターとして勤務。また、地元の神奈川県・藤沢市では学習支援プロジェクト「ふじらぼ」や、藤沢ミライプロジェクト「Meguri」を運営「書籍」ゴミ山という名の世界 /2017年 Amazon出版
お話がはじまります。
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ゴミ山に興味をもったきっかけ…
7歳のときテレビで「世界が100人の村だったら」で、フィリピンの少女がゴミ山で働き、家族を養う…のを見た。自分と同い年の子だ…ショックだった、自分はこうして、ごはんを食べているのに。将来、ユニセフで働きたいと思った。フィリピン
フィリピン共和国 首都はマニラ。7千もの島があり、言語も多岐に分かれている、フィリピン語はつくられた言葉。
リゾート地として有名。
セブ島のゴミ山へ。中心街から40分。
ゴミ山で生計を立てる人たち。スカベンジャーという。
リサイクルできるものを拾う。
地面はコンクリ
風でとんでくるゴミ
卵の腐ったようなにおい
ゴミ山の道、「地面」は土ではない。ゴミだ。
平らなところ、歩けるかなと思ったら、
水たまりの「落とし穴」。水は黒く、ゴミが浮いていて気づけない。
野良犬たち、狂犬病をうつされると90%死亡
ガラスやプラスチックの破片
子供たちはそこを
裸足で歩き、走る…
破傷風になる危険
病院にすぐいくお金がない。
ゴミを燃やす施設は基準を下回るので燃やせない。いっぱいになると別な場所をゴミ山にする。
ODAなどの支援で建設されたSMシーサイドモールが見える。ゴミ山から車で20分のところだ。
では、ゴミ山の生活は悲惨なのか?
違う。
ゴミ山管理会社へ
ゴミ山周辺は治安がいい。はじめは一人で歩くのもコワかったが…。もともと親日国で取材もしやすい。話しかけられ、事務所の場所を聞いたら教えてくれた。
ショットガンをもった警備員…アポイントなしだったのに「いいよ」とすぐ通してくれた。
担当の方はとても親切に説明してくれた。
ゴミ山はあった方がいいですか?
「I need.」
仕事があり経済的に豊かだったと。
食事は白米だけだったのがおかずも買え、学校へも行け、学用品が買えた。
稼働中はよかった。
善か悪か
正しいって何?
日本は豊かで、自分は上から見てたと反省した。
ゴミ山周囲の家
300世帯くらい。水道がない。地区ごとにある水のお店で買う。
家の台所は日本人からしたら汚いが彼らにとっては当たり前。
改善したらいいという権利は自分にない。
靴下を履く文化がない。靴ではなく、サンダルを履く。
食事を勧められた。汚い環境…躊躇したが悪いので食べた。彼らには耐性があるのでは。食中毒が怖くて飲み込めなかった。
親切にされたのに…同じ人間でここまで受け容れてくれたのに…。
子供たち
リヤカーを引く子供、7歳…テレビでみた頃の自分と同い年だ。平日だから学校へ行ってないのだろう。家族を養う。でも楽しそう。
ゴミ山で遊ぶ子供たち
「見てて!」とバク転、案内もしてくれる子供たち。
おとなは子供をとてもかわいがる。「子供がいるから幸せ」と言う。
幸せの定義が違う。
夕暮れのゴミ山
ゴミなのに美しい。
子供たちが笑っているからだろうか。
経済格差…でも子供たちは幸せそう。
スラム街へ
子供たち
カメラを構えたら子供たちが集まって一緒に撮った。初対面だ。
スラム街のリーダーと。
人格者だ。
出張スクールなど主催。冒頭のゴミ山も彼女に教えてもらった。
インタビューした。
Q:日本人のボランティアはどうですか?
-正直、そんなに困っていないです。
Q:何が必要ですか?
-(申し訳なさそうに)お金です。
それは、必要なものともらうものがズレ、一方的な支援が行われるからだ。現地の声が大事だ。
ここは衣食住は足りており、次は教育のフェーズに入っている。四千円あれば一年分の学用品が買える。
日本の被災地も支援のミスマッチがある、同じ。
-----------------------------
終わりに原田口さんから
ゴミ山はGoogle Earthで見られます。よかったら「歩いて」見てください。昨今、SDGsをいろいろうたってるけど、ゴミ山を無くすと貧困になります。カオスです。
質問タイム
Q:ゴミ山が使われなくなるのはなぜですか。
高さ10メートルまでと決まってます。越えると崩落の危険性があり、スカベンジャーが働きにくくなります。よって拡大します。
Q:食事はどのようにしてますか。
普通に買ってきます。他の国では生ごみを再調理して食べますが。
Q:危険有害物質はありますか。
そもそも多すぎます。ゴミの中にhospitalの文字…注射器も。黒くて泡立つ水たまりを初めて見ました。子供たちに靴が必要。命に関わる病気の危険が。ゴミ山を無くすのではなく、共存を。有害ではないゴミ山に。
Q:今後、行く予定はありますか。
しばらくないです。
スタッフ
スペースがなくなると、国として施策するのでは。日本も夢の島(と命名された)ゴミの島がありました。今では埋め立て地としてお台場に。
ゴミは経済生活と比例します。日本はゴミを外国へ。人間の作り出したものの総量が自然を越えたというニュースがありました。
ファストフード店のストロー、レジ袋をやめマイバッグなど減らせるのは先進国。自治体によってゴミの分別法が違います。高温の炉でもやせば有害物質のダイオキシン発生の問題はありませんが…二酸化炭素が出ます。
ゴミの減量…今日のお話を聞いて意識するようになりました。
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