不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

2018年11月

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

自分の居場所は自分で決めればいいんだよ…心地よい刺激の対談



実におもしろい。

この二人の組み合わせから、何か刺激が受けられると期待して読みました。

その期待を裏切られませんでした。

他と違うことを恐れない、学校以外にも世界はある。

読後、残った言葉

「自分の場所を自分で決めて行くということが、本当に<自分>を生きるということになる」
「枠から一歩外れてみないと。」

(以下抜粋)
坂本氏
「…いじめなんかあったらさ、そんな学校やめちゃえばいいんだよ。でもなかなかそうしないでしょ?」
(略)
天童氏
「学校をやめたら友だちがいなくなるから無理して通いつづけるとか、寂しいからいじめグループを拒否できないとか言う子もいるでしょう。でもそういうのを聞くと、胸が痛みますね。友だちは学校や近所でしかできないと思い込んでいるというか、思い込まされている。」

坂本氏
「ほんとは自分の居場所なんて自分で決めればいいんだよ。(略)」

天童氏
「そうやって自分の場所を自分で決めて行くということが、本当に<自分>を生きるということになるんでしょうね。でも(略)坂本さんだから言えるんだ、なんて反応が来ませんか。」

坂本氏
「そんなことないよ。誰だってできるはずだよ。」

天童氏
「うん、僕もできると思う。そのための計画とか戦略をたててさえいけば。なにか芸術的に飛び抜けていなくても、また少々気持ちに弱い面があったって、焦らず時間をかけて、自分なりの<どう生きていくか>という小さな戦略を積み重ねていけば、自分の居場所を決めることはできる。(略)枠から一歩外れてみないと。別の世界に行けば気持ちの通じる人、想いをわかち合える人とも出会えるチャンスがふくらむわけだし。(略)…小中高の教師の方々でひとりとして外の世界について語ってくれた人はいませんでした。」

坂本氏
「ほんとは親が教えてあげるのが一番いいんだけどね。たとえば、自分が銀行員だったら、俺は銀行員を好きでやっている、だけどお前はなにをしてもいいんだ、しかしそのためのリスクはこうだ、というように教えるのが健康的な関係なんだけど。」

天童氏
「外れるのは怖いし、危険もある。我が身を守るための用心も要るし、手間もかかる。でもそのぶん、面白いこともいっぱいあるよって。」

以上 抜粋


 学校以外にもいろんな世界があるということですね。

 サブタイトルにあるように話題は多岐にわたってます。

 坂本氏の子供時代、ハマった映画を再現しようとしたことは…

 坂本氏が高校か中学生のとき、定期テストの日に遅刻し、外から校舎を見上げて、「こりゃ(日本は)駄目だなあと思った」
その理由とは…


 重い話題もあります。
もし、自分の子どもが殺されたらどうするか…坂本氏と天童氏の意見は食い違うのですが、後半の再度行われた対談で坂本氏はそれについて考え続け、その意見に変化が…。

 勇気がでる本ですね。







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お母さんのせいにすれば丸く収まる…

 子供が不登校になったとき学校はどんな反応をするのでしょうか?
 親御さんにとって学校は真っ先に相談する先ですが…

 まずは家庭に原因を求めてきます。
 親を責める。

 小4の頃から不登校になった中学生の子は、
「自分が不登校になったのはお母さんのせいだ…そう言っとけば丸く収まる。」
と皮肉たっぷりに言いました。これは、その子の学校や周囲への不信と軽蔑のことばに聞こえました。

 ある子は、不登校になったとき、たまたま中学受験勉強もしていたので、担任の先生は「受験勉強で無理をさせたのではないか」と、原因を家庭に求めてきました。
 でもお母さんに話を伺うと、学校のクラスにいじめがありそれが放置されていることと、その子がほとんどそれに関わらなかったら、クラスでの居場所を失ったとのこと。その様子については偶々他のお母さんからも同様のことを伺っていたのでうなずけました。
 既にそのいじめは担任の先生の手に負える状況ではなく、他のお母さん方にも知れ渡っていました。百歩譲っても不登校のきっかけにはなったと思います。それでも先生がクラスのいじめを振り返ろうとせず、すぐに家庭のせいにする…これは何なんだろう?(論旨がそれますが、この事案で学校の先生の孤独性も感じました。先生も周囲に助けを求めない…。)






 この本は直木賞を受賞した36人の方のエッセイとインタビュー集です。

 わたしは天童荒太氏めあてでこの本を手に取りました。

 やはりこの作家さんはいい。

 問題が起き、都合が悪くなると一番弱いところに皺寄せをする社会。

 東日本大震災の時、家族の絆と連日、テレビで繰り返され、大変な状況も
結局、最後には家族にすべての解決を求め、美談として流し続けるマスコミに、
私は、コワさとうさん臭さを感じました。

 政治も社会もすべて家族に押しつける。家族にも限界があります。
 その限界をこえた痛ましい事件があったとしても根強い家族礼賛…
 
  
 このように、家族礼賛を是とするこの社会で天童氏の以下の文を読んで、
 ああ今まで漠然と思っていたことに的確な言葉が与えられた…と思いました。

 以下  天童荒太「思い起こすままに」より部分 

(前略)
…幸いにもこの作品で賞を得て、二作目は人間にとっての恐怖を描いてみることを勧められ、誰もが逃げられないものをと考え、それは家族だと思い到った。幽霊の出るホテルも、殺人鬼のいる田舎も、近づかなければどうということはない。だが家族ばかりは、どんな人間も逃げられず、問題が生じたときは、金も名声も効力を持たない。

 家族に関する多くの問題が噴出しているのに、政治を含めて社会の風潮が、問題解決の道を家族にすべて押しつけようとしていることにも、怒りを抱いていた。社会の影響を多大に受ける家族間の問題を、周囲がサポートしないまま、家族のみに解決を求めてゆけば、子どもや老人や女性らに皺寄せが行くのは明らかだった。
(後略)
 
 この部分に目が釘付けになりました。

 この前の文章では、寝たきりで、認知症にもなった祖母と中学~大学受験まで同室で暮らしたこと。ニオイがすごかったこと。その後、父親も寝たきりになり、介護のほとんどを担った母親が随分苦労したことに、父親の死後母親がぽつんと言った一言について触れています。

(暖かい思いやりにあふれた文章です。十四、五ページほどですぐ読めます。
是非、全文を一読ください。)
 
 介護はもちろんのこと、不登校も家庭内で全部担いきれるものではありません。せめて家庭、自分と違う視点を知ることも必要です。この拙いブログでもある読んだお母さんから「もっと早く読めば良かった」と言われたことがあります。そうだとしたら嬉しいです。


  家庭で、お母さんひとりで全部背負い込まないでください。


 付記
 この本は直木賞受賞までの生立ちや経緯など、多くはその将来への不安を抱えていた時期が語られており、読みごたえがありました。それらについての感想も書きました。また不登校に寄せての内容になってしまいました(笑)
 ↓その内容はこちら




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「だから人間は滅びない」…読んで元気が出た対談集

天童荒太さん…小説の単行本の表紙は印象的なので知ってましたが…
内容がヘビーそうで食指がのびませんでした。
 でもTBSの深夜読書番組「ゴロウデラックス」のゲスト出演を見て人間的に興味がわきました。(この番組はたまに見るのですが、ときどき素晴らしい拾い物があります)
まず、短編集を、次に「悼む人」を読みました。後者はやはりヘビーな内容なのですが、読んだ甲斐がありました。(電車で夢中になって読み、降車しそこねそうになったことが二度もありました)いずれ感想をまとめたいですが…難しい…。



 さて、ここで紹介する「だから人類は滅びない」は対談集です。ちょうど落ち込んでいた時期でしたが、読んで元気がでました。
 人と人がつながることは大切とよくいいますが、私は消極的です。特に、東日本大震災の時に「絆」が連呼されたときは、マスコミの情報操作のような、うさん臭さを感じました。

でもこの本の内容は次元が違います。とてもしっくりきました。

本書のまえがきによると、この本の企画書には…

…これからの世界はどうなっていくのか。私たちはこの世界をどう生きていけばいいのか。「生きていくために、つながる」をテーマに、新刊『歓喜の仔』で「人間はなぜ滅びないか」という問いに挑んだ作家。天童荒太氏と、つながることで社会を変えようとしている若手起業家を結ぶ。…

とあったとのこと。

確かに登場される方々の話は現実感と理想、思いやりにあふれ、天童氏曰く
「こんな人がいるんだ、こんなことをしているグループがあるんだ、という事実と、実践に至る経緯を知るだけでも、面白いはずです。」と。(本書まえがきより)

私もこの本を読んで元気が出ました。また、自分のできることで前に進みたくなりました。

参考までに目次をあげます。

第一章 震災と想像力 
     つながりは幸せの目安・自尊感情の回復・大根の値段と世界情勢
     ・「分からない」ことを喜ぶ
第二章 閉塞感を打ち破る農業 
      地域を結び直す・会いに行ける農家・信念を買う
第三章 コミュニティーの基本はものづくり 
      脱下請け・悪循環を断ち切る・孤立した消費者
第四章 母親に寄り添う産後ケア 
      他人への抵抗感・良妻賢母神話・家族を開く
第五章 モードは世界を変える 
      10年先から考える・個人の解放・人の影響を恐れない
第六章 反グローバリーゼーション
      ゴミをプラスに変える・善意の還流・気持ちよさは利益
第七章 週末農業で得られる辛抱と寛容
      貧民窟の豊かな暮らし・成長の限界・広がる快感・都市と農村の共存
第八章 つながることは災害への備え
      正義感と人間性・リーダーの役割・本能に従う


各章の締めは天童氏の感想です。
どの章も目からウロコが落ちるものばかりですが…一部を御紹介します。

第一章
教育関連の方がふたり紹介されてます。
一人は、経済的な事情を抱えた子供たちに学校外教育の機会を提供するバウチャー(クーポン)を配布する公益社団法人「チャンス・フィールド・チルドレン」の代表理事の雑賀雄太さん。
もう一人は首都圏で高校生と学生のスタッフが語り合うキャリア教育プログラム「カタリ場」を運営してきた「NPOカタリバ」の代表理事今村久美さん。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた女川に「女川向学館」開校した塾形式の学習指導や、心のケアを行っている。

二人とも若いです。うれしいな、こんな人たちがいるんだ。

第四章
産後ケアの一般社団法人「ドゥーラ協会」も是非いろんな方に知ってほしいです。
子供を産んだとたんに母親になるのはかなりきついことです。

第六章
廃材を利用したデザイン雑貨のブランドを展開するNPO法人「NEWSED PROJECT」は障害者通所施設「地域作業所hana」と連携して障害者の高工賃を実現させています。

ところで
テレビで見た天童氏がいいなと思った理由がわかりました。
この本の中で…
「大学卒業後、怖かったけどあえて就職せずに、肉体労働のアルバイトをしたり、町工場で働いたりして、そこでいろんな人に出会いました。(中略…そこで学歴は関係ないと感じる人たちに出会う)…そうした中で、次第に日常生活のあり方が一番大事だと思うようになりました。例えば、普段から家事をするんですけど、油だらけのフライパンや排水口のぬめりを洗うのは大変なんですよ。でもそれは自分がやらなければ誰かが負担する。自分の場合だと、妻に負担がゆく。実際、少なくない数の女性は毎日そうした生活上の小さな嫌悪と向き合っている。それを現実の体験として日々生きることが、自分なりの創作上の基礎になってます。今の大根一本の値段を知ることと、世界情勢を知ることは等価だと思ってる。…」この続きもとてもよいのですが、これ以上長く引用するのは控えます。本書でご確認ください。


こういう感性の方がいるんですね。見習いたいです。






 
 
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