不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

2018年09月

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

不登校になっても慌てない「おはなしワクチン」

過日、NPO法人 自由創造ラボたんぽぽ主催「東京サドベリースクール」の外部理事の蓑田雅之先生の講演へ行きました。
お話を伺って「安心できる」そんなあたたかい講演でした。

蓑田雅之先生のプロフィールをご紹介します。
「東京サドベリースクール」の元保護者、現在は外部理事。
 子どもがオルタナティブスクールに通うようになり、従来の学校教育のあり方に疑問を持ち、教育分野の研究に着手。自立した人間を育てるための保護者のあり方を探求する活動を行っている。
 各地で開かれるお話会では「サドベリー教育」について講演し、多様な学びを広げる活動を行っている。目標は「不登校」という言葉をこの世からなくすこと。「当日配布プリントより」(2018年)

蓑田先生のお子さんは不登校ではありませんが学校へ行かず、学びの場として東京サアドベリースクールを選ばれたそうです。現在、お子さんは興味あることを見つけると、自分でコンタクトをとって行くことをきめるなど自ら積極的に行動をおこしているそうです。

蓑田先生は自分の考えを押しつけず、人の話を親身に聞く、そんな姿勢の方でした。お話の様子では、ご家庭での話し合いをよくされているように見受けられました。特にお子さんの将来も、どんな未来であっても子どもが幸福ならいいのではと話し合ったエピソードは印象的でした。

講演の概要として
次のようなプリントを頂きました。

おはなしワクチンまとめ

〇不登校は法律的に見ても問題行動ではない。
〇義務教育は親の就学義務で、子どもの義務ではない
〇だから、子どもが不登校になっても慌てない。
〇不登校はチャンスでもある。
〇世の中には学校以外の魅力的な学びの場がある
〇不登校になったら学校以外の教育を選択する
 サドベリー教育 シュタイナー教育 自宅学習……
〇サドベリー教育はその中のひとつ
〇親も子も、同じ未熟な人間として対等であると考える
〇子どもを独立した人間と考え、親の価値観を押しつけない
〇子どもには自由とともに責任を与える
〇自分で考え、自分で学んでいく力をつける

興味のある方は蓑田先生の下記のサイトにアクセスしてくださいね。

講演の半ばでは参加されたお母さん方とグループをつくり、不登校についての悩みや、先生のお話について思ったことなどを話し合い、再度、講演にもどり、最後は質疑応答する、そんな催しとなりました。こじんまりした講演でしたから、質問もしやすく、あたたかみのある催しでした。帰りにこの講演の主催の方たちから、ラヴェンダーのアロマのお花を頂きました。

この講演の主催  ↓ホームページリンク
 神奈川県藤沢市で、不登校相談、子どものフリースペース、親の会などを運営。講演会や講座など、不登校への理解啓発活動を積極的に行い、誰もが自分らしい教育を受ける社会づくりを目指して活動中。    連絡先は labotanpopo@gmal.com

この講演のまとめ ↓
通学しないのは同じ…外出できない不登校と外出できるサドベリー…蓑田先生の講演①へ
サドベリースクールの体験を通して…蓑田先生の講演②へ


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            厚木市・藤沢市・鎌倉市・平塚市・小田原市など
            
対象  小学生
     中学生
     不登校生(高校生は応相談)

指導可能日      〇=可能  ×=不可  2020/06/16更新
          

           
                        
            月 〇
       火 〇 
       水 〇
       木 〇
       金 〇
          
       
                        
     
      
科目   国語・数学(算数)・英語・社会  

初回 無料体験授業・面談 1~2時間  実費交通費   
        

入会金 不要
授業料 1時間 4500円 ※お勉強は2時間くらい必要です。
                  最初2時間が長くて不安な方は1時間半から
                  始め、徐々に延長しております。

       ※授業料は派遣会社を通さないので安い設定です。

       ※お子様の集中力に合せて休憩時間を入れることもありますが、
         休憩時間に料金は発生しません。

       ※授業後、ご都合がよりしければ授業報告をいたします
         また、お困りごとお悩みなどがありましたら
         そのときにお聞かせ下さい。
        
         お母さんのお話は大変参考になります。
         

        
              
交通費 実費(公共交通機関を利用します)

教材について  
   教材費〇学校の教材を使う場合は無料です。
         
         
      〇市販の教材を使う場合は実費。
       こちらで選定、購入するときも実費です。
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授業報告書  授業のご様子や勉強した内容、出した宿題、
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通学しないのは同じ…外出できない不登校と外出できるサドベリー…蓑田先生の講演①

蓑田先生の「おはなしワクチン」はこんな問題提起からはじまりました。

オルタナティブの子も、不登校の子も、

   学校に行かない
    
     家にいてやることは同じ       
             昼夜逆転
             ゲーム
                
でも…

  オルタナティブのひとつ、サドベリーなどの子どもは 
  普通に渋谷などへでかける。

ところが…
  不登校の子ども  外に出られない。家に引きこもる。

この違いは何なんだろう?

「おはなし ワクチン」を始めた理由。
   不登校の予防、不登校になっても大丈夫だと知らせたいから。
   保育園、幼稚園生を対象に始めた。

始めにうったえたいのは…
      親は「肩書を脱いで聞いてほしい」
 
    属性にこだわると子どもに通用しない。
   「親」「母」も属性である。
   「自分にとって」と考える。



不登校の現状
平成16年度 不登校生 132436人 中学生は35人に1人(30日以上欠席者)
             ※保健室登校生は含まない人数。

不登校は…突然やってくる。
     その時うろたえないための「おはなしワクチン」。

    不登校のきっかけ  
       いじめ、先生がキライ
         感覚過敏…音・光を過剰に感じる

                  最悪 死につながる

               不登校になると、家庭崩壊も 
                                   「お前(妻)の育て方が悪い」「夫の無関心」
              逆に家庭崩壊で不登校になる場合もある。

不登校になったら発想の転換を

     学校以外に多様な学びの場がある。

①法律から ②多様な学びの場について 
(この二つの面から不登校でも心配はいらないことを裏付けます。)

①法律  文部科学省は不登校、多様な学びの場を認める方向へ
   憲法26条(昭和22年)教育を受けられる権利
          親が子どもを学べるようにする義務
     学校教育法(同年)第1条 公立、私立の認可
                保護者に9年の普通教育をうけさせる義務
     教育基本法(同年)福祉国家をつくるために教育が必要

     敗戦時につくられた法律である。 戦前はエリートのみ教育を受けられた。

   義務教育とは無料で受けられる夢のような制度。
         A・子どもの権利を親が守る義務がある。
         B・子どもにとっては義務ではない。
            AとBの矛盾を解消するために
   2016年に「教育機会確保法」
          ↓
        本人の意思を尊重する。
        学校以外も認める
        学校復帰はしてもしなくてもよい。


       当時の文部科学省事務次官・前川喜平氏
       「不登校になっても全く学校に通う必要はない」

②多様な学びの場
 オルタナティブスクール 世界にもある。
   東京シューレ(日本)
   シュタイナー(ドイツ)
   サドベリー教育(アメリカ合衆国発祥)
   イエナ(ドイツ・オランダ)
   フレネ(フランス)など

 蓑田先生のお子さんが通ったサドベリースクール
    お子さんは中一から在籍した。
    場所は桜新町の一軒家 2009年に開設。 
    在籍者 5歳~高校生18歳まで 15名ほど 
        学年別意識はない。
 サドベリーとは
   サドベリーの由来
   アメリカのボストン、サドベリーバレーが発祥の地 
   広大な敷地と150人の生徒がいる。

   世界で40校ほど、日本は10校ある。

  サドベリーの運営方法は…
     デモクラティック(民主主義)である。
   先生がいない。いるのはスタッフ。
   カリキュラムがない
   家があるだけ
   生徒とスタッフがルールを決め運営する。
    桜新町のサドベリーで予め決まってたのは終了時間(15時半)だけ。
    皆で決めたルールは必ず守る。
   
サドベリーはどんなことをしているのか?
  しゃべっていることが多い。
  それぞれ、読書・図工・刺しゅう・料理(作って売る子もいる)
  お昼ご飯  弁当持参かコンビニで購入か、
        キッチンで作る子も。
  昼寝している子。

  ぶらぶらしている子。
  何をしていいかわからず困っている子。

           でもこういう時間も必要。
        
  日本の価値観の大きな変化

   以前は…
    子どもは勉強して大学、会社へ 一つのルートがあれば良かった。
    親や先生の言うことを聞けば自動的に人生がうまくいった。

   現在は…
    親や先生の言うことも聞いても必ずしも人生はうまくいかなくなった。
    AIの登場→医者という職業も大きく淘汰される可能性が出てきた。
    産業の変化 今までと違う新しい職業の台頭
         ゲーマー(eゲーム)がオリンピックの競技になる可能性
         ゲーマーのコーチで食べていける可能性がでてきた。

   学校は…教科書は作り採用されるまでに3年かかり、
      それを使う授業は時代の変化に遅れ、
      子どもたちは古い情報を学ぶことになる。
   
   これからは…
    自己肯定感・自尊感情・自己構築・行動力などのある、
    自立した人間が望まれる。(文部科学省も述べている)

  しかし…現状は従来の進級、進学、就職優先で枝葉のことに拘泥している。

   「生きる力」が教育から抜けている。
   (今までの学校至上主義と現実が合わなくなっている。)   

     
不登校生の親の悩み
 周囲とのギャップ 無理解。 親の開き直りが必要では。


 子どもにどこかに行って(通って)ほしい。→適当な場がない。

   子どもが行ける場の一つとして
      サドベリースクールの体験を紹介されました。
   その中で特にサドベリーで身についた自由、
     自由の本質などのお話がありました。
     サドベリーへの疑問・不安についても話されてます。↓そのまとめ
       サドベリースクールの体験を通して…蓑田先生の講演②

    



私と一緒に勉強したい方は

サドベリースクールの体験を通して 蓑田先生の講演②

蓑田先生の講演の内容 まとめ②
サドベリースクールへの疑問について…好き勝手にしていいとは?

Q/サドベリーは…
  先生がいない。好き勝手していい。
  どんな効果があるのか。
  勉強しないで大丈夫なのか。
  サドベリーでは中卒になる。

A/まず考えてほしいこと。

  サドベリーに出会って気づいた、
  考えるのをスルーした2つの大切なこと

  ①親って何?
     
  ②学校って何?
     
 ①親とは…
  子どもが生まれたら自動的に親になる。
  無免許運転のようなもの。
  一皮むけば親も子どもも未熟
   「親」であるだけで子どもにパワハラ
    例えば…
     親は間違えたとき子どもに謝っているか。
     親はかげで悪口を言ってないか
     親はうそをついてないか。
     電車などの優先席で寝たふりをするなどしてないか。
    
     親も子どもも未熟同志 対等である。
  
   親という属性は外すと親子は対等
    そんな親が子どもを「何とかしたい」とすると
    どこかの場面で親がウザクなる。

  属性よりも人間としての尊厳に目を向ける。
 
  サドベリーは
    大人と子どもが対等 
    サドベリーと家庭も対等

  ②学校とは…
    通っていればOKと思い込んでいる。
    何で学校に行くのか?
    勉強したことはどのくらい覚えているのか?
    生きていくのに学歴は必要か?
    先生と子ども、先生と親、学校と家庭は対等ではない。


  サドベリーに行くと上記の①②の疑問に向き合わざる負えない。

     答えはない…でも、自分で考えることが大切

  サドベリーは子どもを「子ども」と考えず
   「人間」として考えるから
             「教えない」
             「与えない」 

  「子どもの人生は子どものもの」

   親は子どもを「自分の一部」として見てしまう。
   でも「子どもは子どもの人生」。

  サドベリーは完全な自由 
   子どもに「自由と責任の両方を与える」
   「人生の責任は子どもがとっていく」。

Q/勉強しないで大丈夫なのか?
 子どもを自由にさせると本当に勉強しない。

A/勉強すると大丈夫なのは本当か?

 心配すべきは本人であり、
 親が先回りして心配すると本人はしなくなる。

 本人が自覚しない限り始まらない。

 子どもは別人格と切り離して考える。

 親の理想像は「勉強すると良い学校に行け、良い会社に入る」
   親はうれしいはクセモノ、これは親の価値観である。
   子ども本人が考えないといけない。
      「子どもの人生は子どものもの」  
   結論は
      「期待しない」
      「心配しない」

   親は子どもにしていることは他人にはしない。なぜか?
   他人の人格を尊重しているから。
   でも、自分の子どもにはしてしまう。


 サドベリーに行ってで気づいたこと。
   「子どもの人生は子どもに手渡す」


  Q・サドベリーの何をやってもOKは…
    甘やかしで社会性がつかないのではないか?
      
   A・これは自由の本質を考えてない言葉。

   自由とは…
    「大海に頼りない小舟で乗り出た状況」
     まるで「遭難した状況」
       「束縛された中での自由」は自由ではない。
          例えば…学校の休み時間など

   サドベリーでは
    誰も教えてくれない、
    自分で考えないといけない
             …とだんだん気づく。


       選んで学び取るようになる。
    
    サドベリーにいる子どもたちの傾向として
      小学校低学年 
            サドベリーは楽しい、好きなだけ遊べると思う。
      小学校高学年から 
            「これではいけない」と「現実」に気づき始める。


     自由とは…分を知る。分で責任をとる。分に来するもの。

   サドベリーにいたある中学3年男子は
         「自由って冷たくて厳しいもの」と言った。

   それをくぐりぬけてこそ、自立し、生きる力が育った。
     自分で探し、自分で選び、自分で行動するのが当たり前に成長。

   完全に自由にすると芽生えるかもしれないが、難しい。
   (補足・子どもが動き出したら、サポートしてくれる
    サドベリーのスタッフのような存在は必要ということでしょう)

   最終的に負うのは自分。
   自分で決めて行く。

 蓑田先生自身、サドベリーにお子さんを入れたのは
 親の欲だったかと考えたことも。

   もしかしたら、一生フリーター、あるいはホームレスになると…
   でも、自分で選択したなら幸せかもしれないと。
   家族で話し合ったそうです。

 
 親の役割とは何か…
  子どもは未来を宿した種である。
   親はプランター、あるいは地面。(栄養分)
   
   芽を出すのは子ども。強制出来ない。どんな種かもわからない。

   親はひまわりの種に、薔薇の花を期待しがちだ。
   親は何もできない。
   親は子どもに人生を手渡すだけだ。


   親は… 
    子どもに人生をひらく力があると信じること。  
    親は子どもの人生を奪ってても気づかない。  
    今の教育は子どもの自立を奪っている。

    幸せの価値観は子どもが自分で決めるもの。
    親が決めるものではない。
  
  反抗期  サドベリー育ちにはない。それは対等だから。
       親が抑圧的な態度をとるから反抗する。
       
       高校三年の時口論はあったし、
       男子なので無口にはなったがこれらは成長。


  「親」という漢字は木の上で見張る意味があり…よくない。
  それに対して「保護者」は良い言葉だと思う。


最後に不登校の親御さんからの質問がありました。

Q/中三の子どもがゲーム三昧です。働きかけはしなかった、親が勧めたものはやらない。
   塾だけは行っていた。そこの先生が渡してくれた本で動き始めた。

A/第三者がいいかもしれません。

  親が「子どもが変わってくれるかもと思う」のも違うかもしれない。
  親がチャンスを作ってあげたいと思うが、出会いは偶然なもの。
  本人が興味があるものなら提供してもいいが、頻繁だとウザクなる。
   友だちに好きなものを勧めるような「自然さ」

   意図があると子どもに見抜かれる。

                        以上が講演の内容です。

 子どもが自分で決めることはとても大切です。
 最近、不登校の親御さんから伺ったのですが、子どもが、進学して続く子は、「自分で決めた」子だそうです。親が強く促した子は続かないそうです。学校復帰に限りませんが、それを聞いて、自分で決めることの重要性を再確認しました。
 以前にアップした網野由香里さんの不登校への対処 (参考 登校しぶりの対処② 昼夜逆転はいい!)にもありましたが、本人が動き出すのを待って、動き出したら手助けする…雛が孵化するとき、卵の中から殻を割ろうとするのを親が外側から手伝う…イメージです。
  待つのはなかなか辛いですが…
    そんなときは悩みを共有できる場をもつのが必要ですね。

通学しないのは同じ…外出できない不登校と外出できるサドベリー…蓑田先生の講演①のページへ




私と一緒に勉強したい方は

前川喜平さん講演会①

8月に行われた前川喜平氏(元 文部科学事務次官)に行きました。
その講演の走り書きのメモをもとにまとめました。
前半は講演 後半は弁護士の太田啓子さんとのトークと質疑でした。
テーマ
   子どもに合った教育を
    ~これからの教育と日本

前川さんは「学習権」を提唱し、
   その法的根拠を憲法で謳っているいる権利をあげて述べられました。

「学習権」憲法13条に根拠
 ①1976年最高裁判決 旭川学力テスト
    一人一人の子は自ら学習する権利がある。
    自ら選べない子はそれを満たすことを大人に求める権利がある。
 ②1985年 学習権宣言 ユネスコ  想像し、創造する権利
    生存権=学習が満たされなければ生きていけない。
        読み書き計算 人間が生きて行くのに不可欠な手段。  
        学習することは人間らしく生きることにつながる。
    自由権=どこで何を学ぶかは選べる。
      憲法の「学問の自由」とは大学の教師だけを指すのではない。
      学習することすべてを指す。
    社会権=これら、国に対して学習機会の補償を求める
    平等権=等しく学ぶ権利
        現実は経済格差などで教育に差別が生じている。
    参政権=国が何をしているかを「知る権利」が必要
        知らないと誰を選んでいいのかわからない。

        学ぶ権利→政治家を選べるようになる。
          欧米諸国では
            学校で選挙の教育で行われている。
          文部科学省は
           「教師は選挙について教育せよ」と
            勧めながらも「教師の主張は控えるべき」
             …これは難しい。教師も萎縮、忖度してしまう。

普通教育について…その意味
   まっとうな大人、
   社会の一員として生きて行くのに必要な教育のこと。
 26条 無償の普通教育 
     義務教育イコール学校へ行くことではない。

     子どもに教育を受けさせる義務を国民の義務との表現は誤解を生む。
 
    「国が義務を負う」にすべき。

  憲法は国民が決めて国が守るもの
    名称を「無償普通教育」にかえるべき。
    現実に、経済格差でこぼれ落ちた人を国は放置している。

  憲法に「学校」という言葉は出てこない。
     学校教育法では…
      「学校に行かせよ」とあるが、
       子どもの権利なので強制的に行かせることはない。



学校になじめない子たち 
 9月に十代の自殺者が急増する。
  死ぬほど学校に行きたくない子には
    「行かなくていい」では弱い、「行くな」と言うべき。
     死ぬほど行きたくない場所は危険なところだ。

  前川氏自身の不登校経験
   小学校3年で奈良から東京へ転校した。
   東京では方言に違和感をもたれ、
   昭和30年代の東京の学校ではプール授業があったが、 
   奈良ではプールが普及されておらず、自分は初めて。
   授業では泳げないまま居場所がなかった。
   

 そこで感じたこと
 世の中にはいろいろな、マイノリティ(少数者)がいる。
   不登校・泳げない・自転車に乗れない等々
        でも、それでいい。
   いろいろなマイノリティをたしていくと50%を越える
              ↓
    マイノリティはマジョリティ(大多数者)だ。
    少数者を無視すると自分にそのお返しがくる。
     (自分もどれかのマイノリティに属している)


 学校は出会う先生によって居心地が左右される。
   転校当時の学校の先生は冷たかったが、その後、よい先生に出会えた。
    「学校になじめない子」というが、言い換えれば
    それは、「子どもがなじめない学校」であり、
      学校は「子どもが安心できない場所」と言える。

      現状は子どもを学校に合わせる。
      反対ではないか。

 学校がどうして「行かなければならない場所」になったのか。
   歴史的変遷をみる。
     森有礼「すべての学校は国家にためにある」と提唱
       国に役に立つ子どもを育てるのが学校。
               そこに権利はない。
       教育を受ける権利はそもそもなかった。
       国の役に立たない子は学校に来なくていい
             ↓
        就学免除(まだ残っている制度)
          障害(精神的・肉体的)者など対象

     学校のもとは軍隊 森有礼の目指したもの 
       例えば、兵式体操、
        「ぜんたい止まれ」の号令は「全体」ではなく「全隊」のこと。
         あきらかに軍隊である。学校にはその残滓が強く残っている。

     教師は権力者
       現在も桜宮高校(大阪)で 生徒の自殺事件が記憶に新しい。

    戦前 学校に行かなくても普通教育は認めていた。
       ところが、1941年「国民学校令」
                 学校以外の学びの道を閉ざした。
    戦後 その制度、「学校以外にない」が残った。
       学校に行かせないと保護者は刑事罰対象になった。
         「1週間、正当な理由なく子どもが学校を休んだ場合」
                          →刑事告発された。
          刑罰は、罰金だが、刑事裁判を経ての判決なので厳しい。
       その摘要は昭和50年代以降はない。
        なぜ続いたか。ネグレストやDVなどへの不安があったから。
        困ったことに、就学義務違反と不登校の境目がなかった。

     1960年代、(前川氏が不登校だったころ)
           前川少年が「(学校へ)行くのがしんどい」と言うと
            母は「寝てなさい」と言ってくれ…助かった。
     1990年代、「不登校」ということばになった。
           不登校は誰にでもおこりうること。

   子どもに合わせる学校の例 
    「みんなの学校」というドキュメンタリーになった学校
     おおぞら小学校初代校長 木村やす子校長
     障害・暴力 など どんな子でも受け容れる。

   ルールはひとつ「自分がされていやなことは人にしない」だけ。

   ルールをやぶると…校長室、別名「やりなおしの部屋」へ
    校長先生は叱らない、本人が自分を見つめる場である。
    学校はその子ありのままで包み込む。
      何度も暴力をふるってしまい、
      何度も校長室で自分を見つめた子。
       やがてその子は「教師になりたい」と前川氏に言う。

学校以外の学び場
  2014年7月 教育機会確保 学校以外の学びの場を認める。
       
          就学義務
          公費負担を検討する。
          第二次安倍内閣もフリースクールを支援すると明言した。

      中央審議会で2003年から議論されていた。
      超党派の国会議員連盟も議員立法
       問題点 国が管理すると…
            学校側の不安→子どもが学校に来なくなる
            フリースクール側の不安
              →国が管理すると自由さを阻害される
        前川氏の提案
         「中間支援組織」アクエリテーション(アメリカの制度)
          お上が裁定するとフリーではなくなる、
          自分たちで認め合う制度。
           歴史的にアメリカの学校は自然発生的に発達したので
          質の悪い学校も多かった。
          そこでお互いに評価し合うようになった。
          一定の水準に達したら仲間にし、その質を保証した。
           

不登校の子に応じた支援
 休養の必要性 
 学校以外の学習の重要性を認める。
 現実を手掛かりにして政策として実践すべき。

  不足しているもの→経済的支援。
 卒業証書は心配ない。
  子どもがどこかの学校に在籍していれば、自動的に証書は出すことになる。

対応がおこなわれる例
 フリースクールの公費負担 大阪市「スマイルファクトリー」
              20019年から世田谷区にもできる。
                 東京シューレが請け負う
不登校への拡大解釈の不安
 北海道の宗教法人の施設にいる信者の子ども
   全員一斉に不登校になったと申告し、
    自分たちのフリースクールに全員を移した。
    (一斉に不登校はありえない。どんな教育をするのか不安)

以上が講演の前半です。
前川さんの話で「学習権」と「中間支援組織」は大変興味深いものがありました。

後半は弁護士の太田啓子さんとのトークです。







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