不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

2018年02月

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

夏目友人帳①内容 ファンなら知っていること。

今更ながら、はまっています。
マンガやアニメは本当に侮れない…
夏目友人帳
アニメも原作もいい。読んだ後味がいい。
コミック全巻を揃えたのは本当に久しぶりです。







設定が興味深いです。
以下は友人帳ファンなら知っていることばかりですが…


妖が見える夏目貴志が主人公
幼くして両親を失う。
周囲の人には妖怪は見えません。
夏目少年は
何もないところで驚いたり、転んだりします。
周囲はそのとばっちりでケガをすることもあり、
夏目は異様な少年に見えました。
他の子供にけがをさせることもあり、
施設に預けられず親戚の家をたらい回しされ育ちます。
親戚側は悪い子じゃないけど気持ち悪いと、
夏目少年は気を遣うのですがそれも裏目に。

みかねた、遠縁の藤原夫妻が夏目を引取り、
高校生活が始まるところから本編が始まります。
(藤原夫妻に引き取られた頃の過去のエピソードは結構泣けます。)

表題の「友人帳」について
友人帳とはそれに名前を書いた妖を支配できる絶大な力があります。
夏目には若くして亡くなった祖母レイコがいました。
レイコも妖が見えました。友人帳はそのレイコの遺品です。
妖に名前を返せるのは、レイコの唯一の血縁者の夏目だけです。
夏目は妖を支配せず、名前を返すと決意します。

夏目貴志とは
頼まれると弱い。
妖力が強く、妖怪にとって美味しそうで食べたい存在。
夏目は妖怪に追いかけられても逃げることが主で、積極的に闘いません。
(学習能力がないと突っ込みをいれるファンもいるようです。)
追い詰められるとゲンコツでなぐります。これは結構効き目があります。
基本的に妖怪の斑(まだら)に助けられます。

おもしろい、妖の基本設定
妖たちはは夏目をレイコと間違えます。妖たちには性別は重要事項ではなく、血縁者は同じ匂いがします。「1-12五日印」でレイコ大好きで男嫌いの妖ヒノエは初めて会った夏目をレイコと思って抱きついてから「胸がないっ」と慌てました。
更に人間の一生は妖怪にとって一瞬の短さです。ここから色んな物語が生まれます。妖が久しぶりに人間の友達に会いに行くと、とうの昔に死んでいた…そのスパンの違いが妖と人間の恋にも影を落とします。


お話に欠かせないキャラクター。

夏目の用心棒の妖「斑(まだら)通常はニャンコ先生」。
レイコを知っており、妖怪のことを夏目に教える先生でもあります。
通常、招き猫の姿で普通の人にも見えます。本来は巨大な白いきつねのような妖です。きまぐれな感じが魅力的です。おしゃべりで余計なことを言って夏目のゲンコツを食うことも。夏目と利害関係で用心棒をするのですが、だんだん夏目に情を示すようになります。ただ、夏目で処理できるときは助けないし、気ままに留守にするので、その間に夏目が事件に巻き込まれます。声優、井上和彦さんが、斑の時と、ニャンコ先生の時の声を別人のようにガラリと変えて演じ分けています。

声優さんの声がきれいな、キャラクター二人。 
名取周一。
表の仕事は俳優、裏の仕事は妖怪の祓い屋です。
名取家はかつて祓い屋の名門でしたが妖が見える人がいなくなり、祓った妖の恨みを恐れる家になりました。やっと妖との縁がきれたと思ったら、妖が見える周一が生まれます。家族は見えることを忌み嫌います。周一の皮膚にヤモリ型のアザのような妖が幼いころから住みついており、体中を移動します。
現在の周一は
女性たちを魅了するオーラを出し、周囲からうさんくさいけど魅力的と言われてます。周一を「うさんくさい」とする表現がおもしろいです。意味を調べると納得。男の友達は夏目だけのようです。
アニメでは
周一が登場すると周囲に花が咲き、テーマ曲「輝いてごめんね」が流れ楽しいです。
声優は石田彰さん。この方の表現力がすごいです。短いセリフに複雑な心情が感じられたときはゾワッとしたこともあります。


的場静司。
祓い屋の名門の若き頭主。利があれば、妖怪にも人間にも容赦しない合理主義者。的場家の代々の頭首はある事情で妖怪に右目を狙われ続けてます。静司も狙われ、ひどい傷が右目にあり、布で隠しています。ロン毛で眼帯…イタイ外見らしいですが。彼のセリフがおもしろい。
「君も利用できるものは利用すればいいんですよ。何だって」
「私はよく言葉を間違える」
「では言い方をかえましょうか」など。
口調は丁寧なのに内容はきつい。
作者は静司の言葉は描くのに気を使わなくていいと言ってます。
声優・諏訪部順一さんの深みのある声が、静司の独断的で冷静、冷酷だけど悪人とは言えないキャラクターを表現しています。


アニメのストーリーはざっと次のようなものがあります。
※サブタイトルの前の数字は、アニメのシーズン数と各シーズン内の話数です。

基本は巻き込まれ系ですが。

妖怪に協力、協力せざる負えない系
「1-10アサギの琴」「2-1奪われた友人帳」「2-2春に溶ける」
「3-10割れた鏡~3-11映すもの」「4-10月分祭~4-11祀られた神様」等

友だちに協力系 
 夏目の能力を理解している友達、多軌が登場する、 
 「2-6少女の陣~2-7呼んではならぬ」「5-5結んではいけない」等



ほのぼの系 
「3-13夏目遊戯帳」妖怪とかげふみで遊ぶ。途中から命がけの?かげふみになる。
「5-7音無しの谷」夏目をレイコと勘違いして遊びたがる妖。
「5-11儚き者へ」妖怪から見た夏目です。ラストシーンがきれいです。
かわいい妖怪が主役
「1-7子狐の帽子」「1-11ニャンコ徒然帳」「5-2悪戯な雨」「5-9険しきをゆく」等。
「2-5約束の樹」アニメオリジナルと原作を融合。レイコと妖ヒノエの原作エピソードも。
「2-4雛、孵る」「4-3小さきもの」妖怪は可愛いけど、お話としては少しコワい。



つながり系 きれいな話が多いです。
妖と人間
「1-4時雨と少女」「1-2露神の祠」「4-4代答」等。
「6-4違える瞳~6-5縛られしもの」は廃業した祓い屋と使役されてた妖の話。せつないです。 
妖怪と人間の恋
「3-3偽りの友人」「1-6水底の燕」「1-8儚い光」「4-4代答」(既出)等 
妖怪同士
「6-2明日咲く」妖の師匠とその弟子。



ホラー要素が特に強いもの  
「1-12五日印」たぶんホラー系…。ヒノエが初登場し、話の終わりで彼女の夏目への言葉がいい。
「2-3妖退治、湯けむり行」名取と温泉に行きますが、そこで出会う妖がコワい。
「5-1変わらぬ姿」夏目をレイコと間違え、要求をかなえないとお前の大事なものを奪うと脅されます。みためはコワくない妖ですが、言動がコワい。
「5-7秋風切って」学校が舞台。妖が人間にとり憑いて夏目の過去を知りたがります。
「6-3二体さま」特にコワいかも。
 
祓い屋と夏目
名取 
「1-9あやかし祓い」で名取初登場。
「2-3妖退治、湯けむり行」(既出)、「2-11呪術師の会」「2-12廃屋の少年~2-13人と妖」「4-6硝子のむこう~4-7人と妖の間で」「4-10月分祭~4-11祀られた神様」(既出)「6-4違える瞳~6-5縛られしもの」(既出)、「6-10閉ざされた部屋~6-11大切なモノ」等
名取と的場
「3-6人ならぬもの~3-7祓い屋」で的場初登場。「5-3祓い屋からの手紙~5-4連鎖の陰」等
「5-8歪みなき世界」は高校生時代の名取と的場、二人の出会い。夏目は登場しません。
的場
「4-1とらわれた夏目~4-2東方の森」
的場の登場エピソードはアニメは6話+過去編1話…意外と少ないですね。



過去編 胸がいたむ話が多いです。
「3-4幼き日々に」妖から見た小学生の頃の夏目です。
「4-5過ぎし日の君に」は中学時代の同級生の視点。アニメオリジナルエピソードと融合。
「4-11一枚の写真~4-13遠き家路」小学生の夏目。夏目視点と親戚の女の子視点。
「5-8歪みなき世界」(既出)名取と的場の高校生時代。
夏目が藤原夫妻に引き取られた頃 
「3-12帰る場所」は夏目側の話。秀逸です。夏目がある妖に襲われ過去に引き戻されます。
「5-10塔子と滋」は藤原夫妻側の話。妖怪は登場しません。

「5-8歪みなき世界」(既出)名取と的場の高校生時代。夏目は登場しません。

祖母レイコのエピソード 
レイコについては詳しいことがわかりませn。夏目は妖を通して断片的に知ります。
「2-10仮家」実はレイコと小学生の滋が面識があった。現在と過去の事件とがリンクします。
「5-1変わらぬ姿」(既出)妖に夏目はレイコと間違われ、妖の要求に答えないと…脅されます。
「6-7ゴモチの恩人」妖ゴモチが語るレイコさんの話です。レイコさんの人柄が垣間見えます。



夏目が妖を見えることを知らない友達視点の物語
「6-6西村と北本」妖が見えない友人からは夏目は神秘的に見えるらしい。この物語でも妖はちょっかいをかけてくるのですが、西村や北本は見えないので妖の姿は出てきません。ニャンコ先生の姿はもともと人間にも見えるので登場します。

「5-11儚き者へ」(既出)は妖から見た夏目。夏目は狸や猪よりも下の弱い存在なようです。最後の場面がきれいです。

夏目と友人 妖を見えることを理解してくれる友人田沼、多軌等が登場。
「3-10割れた鏡~3-11映すもの」(既出)田沼が妖にとりつかれます。
「4-6硝子のむこう~4-7人と妖の間で」(既出)田沼が夏目を助けようと妖の世界に足を踏み入れますが、それが夏目の不安を煽ることになります。せつない話です。
「6-1つきひぐい」夏目が妖に子供にされ田沼や多軌のことなど現在の記憶が飛んでしまい、孤独な子供時代に戻ってしまいます。田沼たちが友達だと言っても信じられません。やがて「本当だったらいいな」と言い出す子供姿の夏目がせつないです。
「6-3二体さま」(既出)こちらの話は田沼たちの協力がうまくいったようです。


はっきり分類しきれませんが、いろんな要素が複合してバラエティに富んでいます。

原作は今も連載中で、23巻もでました。
長期連載はなかなか、スタンスを守るのが大変だと思いますが
いちファンとして楽しませて頂きたいです。

夏目友人帳②何に惹かれたのかページへ



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原因探しは悪影響…カウンセラーの視点

子供が不登校になった場合、その原因探しはほとんどの方がされると思います。

以前私は、不登校当事者の実感として原因探しは有効ではなかったと述べたことがあります。
当ブログ「不登校の原因探しは有効か?」へ)

信田さよ子先生の連載記事
「子どもに対してこれだけはやるな!カウンセラーが明かす逆算の育児法」
を読みました。

 その中の章「原因探しはしない?」によると、家族に問題がおきたとき、家族療法をするそうです。臨床心理学や精神医学の分野の家族療法は、家族をシステムとしてとらえます。ある意味、ITと似ていると。ところがITとは決定的な違いがあります。それは家族療法は原因探しをしないことです。

以下 「   」内は引用
「システムというものは、ほんの一部が機能しなくなるとすぐに全体に影響してしまいます。システムの誤作動がビル全体の働きを止めてしまうこともあります。家族もそれと同じで、たとえば子どもが4日間登校しなかっただけで、他の家族にも大きな影響を及ぼします。」

 家族療法で原因探しをしないのはどういうことか次のように述べています。

「本人か母かという区別を除けば、いずれも『因果論』(原因があるから結果としての問題が生じている、だから原因を除去すれば問題は解決される)を前提としていることは同じです。

家族療法はこのような考え方を斥けます。

家族において生じる問題は、原因があるわけではないとするのです。」

 原因を除けばよくなるわけではない…家族療法は原因・結果ではなく、悪循環が起きていると捉え、因果論から循環的認識論への転換を促しています。

 なぜそうするのか、
カウンセリング現場での因果論は良くなるどころか悪化させる以下のような実態があります。

「子どもに問題が生じると、周囲も夫も、そして子どもも『母親が悪い』と母親原因説の大合唱になりがちだからです。それがいったい何を生み出すかと言えば、原因だとされた母親の傷つきや孤立感が、『あんたが不登校にさえならなきゃよかったのに』とばかりに、本人に向かうさらなる支配や締め付けにつながり、まわりまわって本人の状態を悪化させかねない事態です。」

以上のように原因探しは犯人探しへつながり、それは決して解決につながらない、むしろ悪化させるわけです。

信田先生はカウンセラーの仕事とは
 原因を見つけ、犯人を摘発することではなく、生じた問題を解消・解決することであり、
「不登校だった子供が学校に行けるようになること、行けないとしても毎日を楽しく過ごせるように、フリースクールでのびのび暮らせるように援助することが仕事なのです。」
と結んでいます。

詳しくは全文を是非お読みになってください。

「子どもに対してこれだけはやるな!カウンセラーが明かす逆算の育児法」

  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51328 


 信田さよ子先生… 原宿カウンセリングセンターを開設した方で、日本のカウンセリングの草分け的存在です。多くの著書もあります。かつて私も信田先生の依存症についての教育講座に通ったことがあります。先生の講義で、だいぶ自分の問題の整理につながりました…


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親がしてあげたいことはしたが子供がしてほしいことは…

 亡くなられたある女優さんのドキュメンタリーを見ました。(2015年頃の放送)
 知的でとても素敵な女優さんです。
 晩年はテレビのコメントが歯切れがよく、聞いてて気持ちがよい方でした

 ドキュメンタリーの中で息子さんの長年の家庭内暴力が紹介されました。

 その息子さんが幼い頃、父親に倣い、歌舞伎役者の稽古をしている映像が紹介されました。

 ところが、思春期の頃、両親が離婚して、母方に引き取られました。歌舞伎のけいこも無くなります。同時に学校は私立中から公立中に転校させられました。転校先でいじめにもあったようです。当時の息子さんのうつろな表情の写真が何枚か…番組の意図的な選択の可能性がありますが…紹介されました。

 基本的に、子供は無条件に親を信じ、親の期待に応えようとする存在であること。
 子供は幼ければ幼いほど、(母)親のことで頭の中はほとんど占められているということ。
 これらはいろんなお子さんに会って、いつも実感することです。ほとんどの子供は親に褒められたくて頑張るんですね。
 
 その見方をすれば、思春期のその息子さんに起きたことは、親の期待に応えていたのに両親の離婚によってその目標が消えました。その上、転校により友達もいなくなり、さらにいじめにあいます。今まで立っていた大地が無くなった…子どもにとってはかなり過酷な状況です。

 子供は気持ちをうまく表現できない混沌の中にいることが多いのです。
 不登校の子供がよく親にあたりますが、自分の気持ちのもって行き場がなく自分の気持ちが整理できません。それで整理できない感情を、一番甘えられ、信頼できる親に暴言や暴力でぶつけます。

 このドキュメンタリーでは子供の時にフォローがあったのかどうかはわかりません。おそらく、母親に大変な事件が重なり、周囲には子供の状況を察する余裕が不幸にしてなかったのでしょう。あるいは、その母親の大変さに遠慮して子供も親に言えなかったのかもしれません。
 
 成人して、俳優を目指しますがうまくいきません。うまく行かないことを自分では受け止める力もありません。子供時代に使いきってしまったのかもしれないです。むしろ、子供時代の「信じ切っていた親に裏切られた意識」が初めて実感を伴ってきます。仕事がうまくいかない状況が続くと、怒りになり噴出し、初めて叫びます。「お前の(母親)のせいでこうなった」と。
 

 ドキュメンタリーでは母親自身も命の危険を感じることが多々あったと描かれてました。こうなると家族だけでの解決は不可能で危険です。お母さんが大女優なだけに事件を週刊誌は書きたて芸能ニュースにもなりました。そして、息子さんは若くして自ら命を絶ちました。

 女優さんの最期の言葉は「教育をやり直したい」でした。「自分の」してあげたいことはしたが、子供がして欲しいことはしなかったと。
 
 よその方のことを論評するのは簡単なことです。
 私はその女優さんのコメントが好きでした。その女優さんはとても大変な状況を何度も乗り越えられています。限られた時間でのドキュメンタリーですから描ききれなかった事実もあるでしょう。
 
 これは子供からの側面だけを見て感じたこです。

 持って行き場のなかった子供の感情がどうしても気になりました。

 
 
 

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教科書を鵜呑みにするのはイヤだ

教え子とのある日の出来事

数学の教科書の解き方を拒否されて
勉強自体いやなのかなとちょっと心配したのだが、
じゃあ私が解くのを見ててと計算し始めたら、
自分のやり方で解きたいと計算を始めた。

確かに、教科書の解き方は簡単に答えをだせる。
でも、自分で考えるのはとてもいいことだ。

自ら考えようとしてくれるのは嬉しい。


また、そこには
規定のものに盲従したくない自我も見えた。
長いものに巻かれたくない…いいなあ…そういうの好きだ。

そのうえで、やはり規定の方法がいいと実感して
納得したらその方が身に付くだろう。
自分で判断することが大切。

結局
いろんなアプローチを試みて、自分なりのやり方を貫いた。
これは新しい方法だと自慢。

そーかなぁ、さすがに進化じゃなくて退化だと言ったが
こういうことをする子は好きなんだよねと。
自分で考えるのはいいことだと伝えた。

そこで、
こんな内容をツイッターで見たとメモを見せた。
(実は大分前に教え子に見せたくてメモしたもの)
  割り算を習う前の子が、
    40÷8は?
      子ども 5+5=10
           4+4=8  答え5

どういうつながりなのかな、割り算を知らないですごいねと。
自分なりに考えた答えは価値があるよねと。

答え合わせは
こういう解き方もあるよと教科書の方法もノートの余白に書き入れ説明しつつマル付けをした。
もし、使いたくなったら参考になるようにと、とりあえずのエクスキューズ。
教え子がそれを使うかどうかは自由だ。
もちろん、教え子の出した答えもプロセスは違うが…多分学校じゃ通用しない…答えは正解だから〇。


宿題は同様の設問を
解き方は好きにしていいよと出した。

自分で工夫したいという気持ちは大切だ。
簡単に大人に従うことは無い。
黙って従うことの方がラクだけど
あえて難しいことを選んだのだから尊重したい。

教え子は楽しそうだった。




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脳の発達の仕方は人により違う…

 大人と子供の脳の違いについて、興味深い本を読みました。


怠け数学者の記 (岩波現代文庫)
小平 邦彦
岩波書店
2000-08-17


 随筆と対談の本です。著者の小平邦彦氏は数学者で、日本初のフィールズ賞およびウルフ賞受賞者だそうです。数学が得意な人でなくても楽しめる本です。(以下、引用は原文の各文末の敬体を常体にかえる等の変更はありますが、主旨は変えないよう留意しました。)
 
  こどもは小型の大人である。子供の能力は大人の能力を一様に縮小したものである
  これは間違ったとらえ方である。子どもは理屈抜きの記憶力がある。

物事には子どものときに習得しておかなければ大人になってからではどうしても覚えられないことと、大人になってからでも簡単に覚えられることがある。
子供の時に習得しないと大人では覚えられない教科とは…読み書きである。
小学校の基礎教科(日常生活に必要なもの)まず国語次に算数

子供の成長に合わせてまず基礎教科を徹底的に教え、他の教科は適齢に達してから教えるべきであるという基本は今も昔も変わらない。現在の初等・中等教育はこういう全教科を統制する基本方針が欠けているように見える。

ある教科をまだその適齢に達していない子どもに教えようとすると、教える内容はつまらないものになり、結局時間と労力の浪費になる。現行の小学校一年の理科や社会の教科書を見れば直ぐにわかる。

現在の小学校の一年から週2時間社会を教えているが、仮に昔のように社会を五年から週4時間教えるとすれば現在一年を教えている内容を教えるには二週間あれば十分であろう。

このように適齢に達してから教えれば簡単に教えられる内容をなぜ苦労して一年から教えなければならないのか理解できない。(略)そして五年になれば国語の実力がついてるから、一年からはじめるよりずっと能率よく教えられる。理科についても事情は同じだ。
 (注)この本が出版されたのは1986年です。理科と社会の小学校低学年の履修については、1992年に小学一、二年の科目から理科と社会はなくなりました。

 大人と子供の脳の違いの記述は興味深いですが…

 子供の脳の発達はすごいですね。
 小学一年生で、一年間かけても難しい内容が五年生になったら二週間あれば十分に学べてしまう。勉強は脳の発達に合わせて行うのは効率がよく、子供も学びを楽しめそうです。
 
 教育は成長の段階に合わせることが必要なんですね。

 また、何でも早ければいわけではない…。

 幼児教育についても脳科学者の澤口俊之氏は著書「発達障害の改善と予防」で発達障害を疑い、診断を受けに来た子供の中に、脳に問題はないのに、発達障害と同じ兆候を示す子供がいました。その子たちに共通していたのは澤口先生曰く「非科学的な幼児教育」をうけたことだと述べています。

 脳は複雑な器官です。
 大人と子供の違いはもとより、人によって違うと類推できます。
 ところが、そのような考え方は体系だってあまり聞いたことはありません。
 
 特に勉強に関してはできないと「努力が足りない」と一律に教える側は言う傾向があります。


 脳の発達に関しても個別に見る目があってもいいのでは。
 授業を一回聞いただけで覚える人がいます。
 繰り返すと覚えられる人がいます。
 何度聞いても受け付けない人もいます。
 それをモチベーションで克服する人もいます。でもそれだけでは済まないこともあるのでは?
 

 以前、ある英語の先生の体験を読みました。その方は中学から数学ができなくなり、高校でもまったくだめで、数学の入試がない大学に進学しました。その方は教職をとるためやむを得ず数学の勉強を再開したら、思いがけず簡単に理解できてびっくりしたそうです。これは、資格をとるというモチベーションもあったけど、数学の理解力も育ったのではおっしゃられていました。

 この方の場合は数学を理解できる脳が発達したのは大学生以降だったということでしょう。これは分野別でも物事を理解する脳の発達のスピードが人によって違うと捉えてもいいと思います。

 勉強の出来ない子に「やればできる」と言うのが普通です。

 しかし、このようなことも考えられるので一概に乱用はできません。
 
 また、今できなくても、できるときがくる可能性があるということでもあります。

 先の方も英語は得意でした。高校では数学の先生が担任でしたので「英語ができるのに…数学は出来ない…努力不足…」と対応され、居心地が悪かったそうです。残念ながらよくありがちな話です。でも、もしこの先生が分野別にも理解力が発達するパターンは個人によって違うと知っていたらその方への対応も違っていたのではと思います。

 やればできる、できないのはやらないからだと全員を判断するのは…危険です。

 いつかは分かりませんが、その子の中でスッとつながる時があります。そんな経験を持った先生もおられると思います。

 私もこんな経験があります。
 ある小4の子は、小数の桁とりが出来ませんでした。繰り返し学習しましたが一向に進展しません。出来ないと言うよりも受け付けない感じがしました。それで、その単元を離れました。その学年の終わり、学年のまとめにと再度その単元をやってみたら…時間がかかると想定していたら…あっけなく簡単にでき拍子抜けしました。それまでの間、一回も復習してません。これは脳の中ですっとつながる回路が出来たからと思えました。

 教える側は脳の発達の仕方は人によって違うことを認識すれば、子供に対する態度も謙虚になれると思います。
 総じて…あることが出来なくても少なくともそれはその人のごく一部に過ぎません。そう認識して子供たちに接することは大切です。

 
 
 
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