この本の始めの頁に
「この物語は9割のノンフィクションと1割のフィクションでできています。」とあります。
WEBサイトで発表されたものを出版した本です。

不登校で引きこもりの当事者の少女の手記です。
と、いっても不登校がテーマのお話ではありません。
自分の生きていることに「これでいいのかな?」と迷ってる人にもいいですし、
思春期の世代に合う内容かもしれません。

日常の思ったことを飾らず率直にかたっている、読みやすいです。

彼女は自分のことをクズ子と呼びます。

話の始まりは、父親が多額の借金を抱え、母親はパートに出ます。
当時、クズ子は14歳、妹は小学3年生、兄は高校生です。
クズ子は親の関心をひきたくて、多重人格のふりをし、病院に通うことに。
ところが、知らないうちに自殺未遂を繰替えし本当に病気になり引きこもりに。
そんな中、
(当時の)借金の取り立てはやくざが来、幼い妹がひとりで応対することになった。

母親はパートから社員へ登用され、収入が安定し、
結局、両親は便宜上の離婚をし、父親を残して引っ越します。
「ちゃんと出直したら、またいっしょに暮らしましょう」と母は父に言います。
父母は仲がいいのです。


引っ越し先で、クズ子は引きこもりのままですが、妹も不登校に。
兄は母親に大学進学を勧められますが、断り働き始めます。
クズ子はやがて夜遊びをするように。
妹のお年玉や兄の働いたお金を使い込み続けます。あるとき兄にばれます。
兄はクズ子を殴り、泣き、諭しますが、クズ子に通じないとみて家を出ていきます。
でも兄は母親に言いつけなかったらしいと。

母親はいつも明るい。
「クレヨンしんちゃん」の「みさえ」のように痩せていて元気で、働きづくめです。
接し方がユニークです。
決して子どもを責めない。

学校に行けないと落ち込む妹に「生きてごはん食べてうんこしてくれればいい」と言いきります。
クズ子は家事を少しずつはじめます。
そんな娘に「お母さんは、今日は世界一幸せかも」と手放しで喜びます。


クズ子が家事やめ、ベッドに引きこもるようになっても追い詰めません。
ただ「いままでのクズ子に謝れ」と諭します。

やがて妹が一大決心して学校へ行き始め、クズ子は焦ります。
クズ子は何度も逃げたり、放り出したりしながらも、
結局、学校というシステムには戻らず、自分の居場所を見つけます。
単純にめでたしめでたしというわけではありません。
まだまだ色々ありそうですが、この物語はそこで終わります。

読みやすいので、すぐに読み終わります。
気分転換になり、気持ちもあかるくなる本でした。

その人にはその人の道があると思えるお話でした。

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