不登校の子、勉強のわからない子のためのプロ家庭教師です

困っている子のために

When one door is closed,many more is open. 「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」ボブ・マーリー
元不登校で共感力が強い家庭教師です。
家庭教師歴20年以上 大人の目線で見ない、世間の見方に流されません。 その子の道が必ずあります。

2016年07月

 不登校、学習障害とくくるのは抵抗を感じます。
 ひとりひとり、全く違います。
 それぞれのお子さんの様子をじっくり見て、その子に合う方法を見つけます。授業後にお母さんとたくさんおしゃべりして、いい勉強法を見つけることも多いです。
 子供たちは色んな人の目で、色んな角度で見てあげたいですね。私もその一人です。

九九ができなくても…説明上手な脳科学者に

「えっ」大学の先生なのに「今でも九九ができない」?…なんて思ったのですが…。
対談本「海馬」の中での脳学者の池谷裕二さんの話です。

池谷裕二さんは難しいことをわかりやすく書くことで定評のある脳学者さんです。
対談相手の糸井重里さんは言わずと知れた有名なコピーライターです。
異業種の人が対談するとおもしろい化学反応が起きます。
その二人の対談本「海馬」の中で

池谷さんはこんな体験を語っておられます。

小学生の時の成績は
いつもビリから数えて何番目という程度。
九九も漢字もできない…漢字テストは100点中2点だった。

それでも
子供の頃はできないことをあまり気にしていなかった。その点では幸福だった。

変わったのは
中学校に入って初めて英語が学校の授業に登場したこと。
当時は小学校に英語の授業はなかった。その頃自分は英語塾に行っていた。塾に行ってなかった中学生にとって英語は「はじめてのもの」になる。塾では自分の出来はよくなかったけど、学校では他の人より少しできた。それがすごくうれしかった。そこから勉強に意欲がわいた。

ただ、暗記が得意な年齢をすぎていた。
でも、記憶力が弱くても何かをやったときの方法がわかっていれば、テストの対処ができると実感としてわかってきた。

最小限のことを覚えればあとは方法の組み合わせで導き出せばいい。

数学の公式もほんとうに憶えない。
試験のたびに公式を導き出していた。みんなもそうしていると思ったので後で違うと知ってびっくりした。

やがてその方がいいと思うようになった。

試験のたびに公式を導き出すから、丸暗記している人より時間がかかってしまう。
時間制限のあるテストには不向きだ。
でも「公式を丸暗記している人よりも導き出せる人の方が原理を知っているから応用力がある。」
「丸暗記だとその範囲でしか公式を使えない。」

それを経験メモリーと言うそうです。

今でも、(対談当時)
漢字は大学の講義で、板書するときはしょっちゅう間違えて「ぼくの漢字の間違いを指摘するのをたのしみにしている学生」がいっぱいいる。
以上のような内容でした。


今も九九を覚えてません。
では、どうしているかというと…

例えば…
9×8
10倍にして  9×10=90
9を2回ひく  90-9-9=90-18=72

池谷さん曰く
九九は81個、暗記する必要があるけど。
十倍することと二倍することと半分にする、この3つの方法だけで全部できますと。


私たちもこれに似た計算をした心当たりはありそうですね。
そういえば…
私のいた塾で三角形の面積を「底辺×高さ÷2」ではなく、
「タテ×ヨコ÷2」で教えている先生がいました。
四角形の面積が「タテ×ヨコ」と原理として分かれば、四角形を半分にすれば三角形です。
覚える必要もないです。

多くの面積の公式…例えば台形や円の面積は形を長方形にしてから導き出しています。

台形の面積=(上辺+下辺)×高さ ここで長方形になりますね。 
このままでは面積が2倍になってしまうから2でわる。
(上辺+下辺)×高さ÷2

円の面積=半径×円周 ここまでで長方形。これも2倍になるので2でわる。 
   半径×直径×円周率÷2=半径×半径×2×円周率÷2  
     整理すると見覚えのある公式になります。→半径×半径×円周率 

このように経験で公式が分かった方が楽しいかもしれません。

暗記メモリーよりも経験メモリーの方が応用力がある…考える力がつきます。
池谷さんの本は経験メモリーが鍛えられているから表現が豊富でわかりやすい。
読んだのは下記の本です。だいぶ前に購入し、久しぶりに本棚から引っ張りだし再読しました。
大変興味深く、また読み直したい本です。


 




私と一緒に勉強したい方は

拒食症は生への無意識の拒絶

私は思春期の頃、必要以上に痩せていました。

小学校6年生の時は体重は42キロありましたが、中3の時は35キロになってました。
のどがつまって食べられないのです。
ウエストは55㎝。
でも、やせているほうがいいと思ってたので気にもしてませんでした。
高校生の頃、同級生に病弱な子がいて、二人で出前のざるそばを1時間かけてやっと完食したことがあります。 
口の悪い人にはおもしろがられて「摂食児童」と呼ばれたり、
ふざけて「チビガラ」と呼ぶ壮年もいました。おもしろいことを言うなと思いました。
今思うとひどいけど、私は鈍いですね。

20歳の頃はある男の人に「自分の娘は恥ずかしがって体重をおしえてくれない(くらい太っている)よ。女の人は太ってないと魅力が無い」 と思いやり深く言われたことも。ダイエットじゃないとわざわざ言う気も起きませんでした。誤解されたっていいやとなげやりな気分です。

でも、食べられない。
「あの痩せ方は異常だ」言う伯母がいて母親はそんなことはないと言い返したそうです。

なぜか、家族から離れると食欲がわきます。
もっとも、自分の傾向性は根本から変わらないので長くは続きませんが。

その後、体重が30キロになるまで食べられなくなったことがあって…大変でした。
今は40キロを越えてますが、なぜ回復したのかよくわかりません。
ただ、家族からは完全に離れました。

たまたまこの本を見つけました。


この本でアリサ(仮名)という女の子の事例が紹介されています。カウンセラーである筆者とアリサのカウンセリングの軌跡がしるされています。ずっと家族の中で心配をかけず、手のかからない子でいたアリサ。それが10歳になったころから食がどんどん細くなり、やがて唾液を飲むのも拒否するようになり入院し筆者のところ来ました。

人は精神的に屈託を抱えた場合、その屈託を認識できなくても、体は反応するようにできているようです。

なぜ、そうなったのか本人にも家族にもわからない。
内科に行っても異常は見つかりません。
また、精神的なものだからと言われて、精神科に連れて行っても「食欲がでる薬」を与えるだけではよくなりません。きちんとしたカウンセリングを受けないと回復はしません。

カウンセリングをしても本書に登場するアリサのように期間がかかります。
それは、クライアントはもやもやした「形にならない」不安を抱えているからです。カウンセラーはそれに寄り添いながら解きほぐす作業をします。箱庭療法をしたり、話をひたすら聞いたり、本人が自ら回復するのをじっと待たねばなりません。その過程では薄氷を踏むようなセッションの日もあります。カウンセラーが信用を失いかけることも。

でも、だれにも回復する力はあるのですね。それを引き出すために、水をやり、肥料を与え、あるいは、卵が孵化するイメージでひなが中から殻をやぶろうとしたとき初めて手伝う…そんなじっと待つ姿勢が必要なようです。

私は、自分の拒食症の原因をあまり分析しません。どうしても家族、家庭環境が関わってきそうだからです。今さら誰をどうこう言う気にもなれません。お互いさまの面もありますし。でも、この本を読んで拒食症は生への無意識の拒絶反応かな思いました。私は当時生きることへの興味がなく、思春期の頃は自殺を願い、その後も消極的自殺願望がかなり後まで消えませんでした。この本でおぼろげながら心の整理が進んだような気がします。

  


私と一緒に勉強したい方は

不登校児童の本音

不登校児童の本音は意外に知られていない。
不登校への認識が「行けない」から「行かないことを選んだ」へどうして変わったのか。
胸を衝かれる内容でした。


 
不登校児童だって学校へ行きたかった、
でもどうしても受け付けなかった。
社会の規範から外れ、孤独になり、将来への希望を失い、もがいた。
それを「不登校を選んだ」といい換えられた時
親たちが子どもを理解しようとして悩み、たどりついた結果と察して
違和感を持ちながらも受け容れたと著者は語ります。

何で不登校だったのか
私自身、不登校だった理由はまだみつかりません。
随分たった後なのに
著者のようにもやもやしたままです。

以前、不登校の子のお母さんに
「今は不登校を克服されて…」と言われたときも返事に窮しました。
果たしてそうなのかなと。
単に学齢期を過ぎて学校へ行く必要がなくなっただけ。


不登校は個々に違う。
不登校児童の人数と同じだけ違う。100人いれば100違う。
(中には不登校を「選んだ」子もいるでしょう。)

だから、自分が以前、不登校児童だったからと
今の不登校の子に「わかる」とは言いません。
「わかる」と簡単に言うのはその子の苦しみへの侮辱のような気さえします。

多少ともわかることは社会の規範に外れた不安を味わった辛さをよく知っていることです。

あるとき、不登校の教え子から、不安と怒りをぶつけられました。
私は「学校以外にも道はあるよ」と他の大人のように言う気になれませんでした。
私もそう言われたことがありました。
でも、気休めにしか聞こえなかったのです。

結局、迷いながらも
私は不登校時代の辛かったエピソードを話しました。
期せずして子どもと二人で、涙ぐんでいました。
その日からその子は私を「先生」と呼び始めました。

初めて「不登校を選んだ」という表現を聞いたとき、
自分の行動が肯定されたような気がしました。
でも冷静になったら私もこの著者と同じく選んだわけではありません。

ただ、ただ、学校へ行く緊張感に耐えられなかっただけ。

私も著者の言うように「学校に行きたかった」
午後から学校へ行った日もありました。
その日はいじめられることもなく普通に過ごせました。
でも翌朝は…気分が悪くなって行けないの繰り返し。


形にならないまま、筆者は気持ちを正直に綴ってくれました。

不登校に特別な理由をつけるのではなく、
不登校をする自分をそのままでいいと受け容れたらどんなにいいか。
自分で自分が受け容れられないのですから…。



  私と一緒に勉強したい方は

歴史に当事者感をもたらすエマニュエル・トッド

  
 
 煽るような書名ですが、それにまどわされては勿体ない良書です。
 昨年、パリでテロ事件がありました。その頃、友達がパリから少し離れたところに滞在中でした。友達とのメールのやりとりも自然と国際情勢の話になりました。そのメールで教えてもらったのがフランスの歴史人口学者・家族人類学者であるエマニュエル・トッドの存在でした。

 トッドの本は日本では「売らんがためのキャッチ―なフレーズ」をつけられているとも教えてもらいました。そう教えてもらわなかったら私はこの本をスルーして読まなかったと思います。その友達に感謝します。

 この本のもっともよいところは…
 私は歴史を学ぶとき、無意識に現実と切り離してとらえてました。昔は戦争があったとか、暴君がいたとか、民主主義がなかったとか、あたかも物語のように当事者感が全くありません。しかし、このトッドの本を読むと否応なしに自分もその歴史のうねりの中にいると実感します。そう感じることがこの本の真骨頂です。それは現在の時事問題を各国の国民性を絡めてわかりやすく的確に分析しているからだと思います。トッドの分析は現実になったものも多々あったそうです。

この本は…
 形式はインタビューにトッドが自分の考えを述べる形をとっていますので読みやすいです。しかし、翻訳もの独特の読みづらさもあります。ぼおっと読んでしまうと「あれ、何がこうなるだっけ?」と主語を探しに戻ることもありました。
 本の口絵にヨーロッパの地図がのっています。それは、「ドイツ帝国」傘下の国がその「隷属」の程度によって色分けされてます。ヨーロッパの国々は経済的にドイツの傘下に入っています。それが口絵でイメージしやすくなります。ヨーロッバのほぼ全土に及んでいるので「ドイツ帝国」と呼ぶわけですね。

具体的な内容に少し触れたいと思います。
 現在も進行中の出来事…ウクライナのロシア”侵攻”についてのトッドの見解が興味深いです。
 先の口絵ではウクライナの「隷属」の度合いは「ドイツ帝国」に”併合途上”に色分けされてます。ドイツから見たウクライナの魅力とは、教育の程度が高いので良質な労働力があります。しかも安価です。ウクライナはロシアと争う価値があるわけです。日本の報道は、アメリカ合衆国やヨーロッパの側のものだけです。昨年インターネットのニュースでウクライナ訪問した鳩山由紀夫元総理大臣の話を聞きました。それによると日本で報道されているようにロシアが強引に占領した様相ではなかったそうです。もっとも日本のマスコミは鳩山氏に取材をしようとせず、訪問したこと自体を大々的に叩きました。ところが、トッド氏のウクライナ問題の分析によるロシアとドイツ(軍事はアメリカ担当でドイツは陰にいて見えない)のウクライナでの計る指標は、人口学のデータが一番信頼できるということでした。
 
 経済や会計のデー関係を読むと鳩山氏の談話が的外れではないとわかります。

 興味深かったのは、国力をタは簡単に捏造できると述べています。そういえば、ギリシャ経済が財政破たんした時、EU加盟前にギリシャの提出した財政データは、「EU加盟できるように」捏造されたものだったと露見しました。
 
 対して、人口学データはきわめて捏造しにくいと述べています。それは人が出生届を出してから死亡届を出すまで、その節目節目に整合性のあるデータが表れるからだそうです。
 1976年、ソ連はは乳児死亡率が再上昇し、当局はその最新のデータの発表をやめました。乳児死亡率の再上昇はその「社会の一般的劣化の証拠」なので、筆者はそこからソ連の崩壊が間近だと結論できました。

 現在のロシアを人口学からみると…乳児死亡率が低下し、出生率が上昇(2013年 ロシアは1.7人、フランスは2.0人、因みに日本は1.43人)また、女子の大学進学率は(100人の男子に対しての女子の人数)ロシアは130人と女子のほうが上回っています。(1位スエーデン140人、3位フランス115人、4位アメリカ110人、4位ドイツ83人)。ロシアでは女性は子供を産みやすくなりつつあり、その地位が高いと推測できます。さらに、人口の流出よりも流入の方が多いので、ロシアは周辺の国から魅力的であると、本書によれば「大多数の国民から暗黙の支持を受ける体制」であると述べられています。今まで持ってたマスコミのロシアのイメージとずいぶん違います…このように根拠のある分析は本当に重要だと痛感します。

 表題からドイツ批判の本にみえますが、(インタビュアーもそこを何度もつっこんでます。)著者は否定しています。ドイツは「強く言えば」軌道修正できる国だ。ただ、第二次世界大戦のヒットラーの台頭は今もヨーロッパ各国のドイツへの対応に大きく影を落としています。暴走したドイツを知っていると、それがドイツへの恐れとなって強く言えないのではないかと危惧しています。
 読んでてコワかったのは、ヨーロッパは1930年代からドイツを中心にしてリセットするようになったのではないかという言葉でした。
 それらのことはリアルタイムで進んでいることで、自分も歴史の当事者だとも思えました。

 



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