出版されたのが昨年なのに
図書館の予約者が160人!
本屋大賞を受賞の影響もあるかもしれません。

上橋菜穂子さんのこの世にない、架空の世界でありながらリアリティあふれるストーリーです。


読み始めた時、守り人シリーズに比べておちついた書き出しでだいぶ趣が違うと思い、ゆっくり読めるかなと思いました。しかし、上巻を3分の1読み終えた頃には読むのをやめられなくなりました。
それでも、すぐに読み終わるのがもったいないという葛藤が…(笑い)多少スピードをセーブしました。

激烈な感染症から生き残ったのは二人…男と赤子。
男はその赤子を捨て置けず、連れて捕虜の奴隷生活から逃亡します。

その伝染病の解明と治療を探求する名門出身の
頭脳明晰な青年が登場します。

この二人が主人公です。
追うものと追われるもの。追われた先での信頼を得るまでの生活。
民族間の軋轢や葛藤。
こまやかな描写と、医学の知識、重厚でありながらも、重くなり過ぎないストーリー。
全くタイプの違う、この二人の主人公が魅力的です。


鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
上橋 菜穂子
KADOKAWA/角川書店
2014-09-24

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
上橋 菜穂子
KADOKAWA/角川書店
2014-09-24

 
読み終わった後、しばらくこの世界から抜けられなくなりました。 

時を経てまた読み直したら別な発見がありそうです。

 

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