またテレビを見たくなくなる理由が増えました。

 著名人の自殺報道の氾濫。映像が流れ、悲しみを誘い…つい見てしまったのですが、チャンネルを替えても、替えても似た放送がされ、テレビを消しました。きつい言い方をすれば人の自殺を食い物にして視聴率をかせぐ…だから気分が悪くなったのでしょう。

日本の15歳~39歳の死因のトップは自殺です。ちなみに10歳~64歳までトップ4に自殺が入ってます。

 私も身内に既遂が2人、未遂が1人います。知人にも4人います。最近も、友人の知り合いが…直接の知り合いでなくてもいます。

 私自身も小学生から自殺願望がありました。
 ずいぶん前のことですが、久しぶりに会った短大時代の友達が、自殺について「わがまま、自分勝手」と断じたときは…ちがう、そんなこと考える余裕はないと否定したら、友達は黙ってくれました。

 私は自殺はタイミングのような気がします。私がしないですんだのはそれが合わなかったのかもしれません。

 報道と自殺の関係については…社会学者デイヴィッド・フィリップスが20年間のニューヨークタイムズの自殺の取り上げ方と月間自殺統計を調べました。新聞が大きく取り上げるほど自殺数が増える等と関連性をつきとめました。それを「ウェルテル効果」と名付け特に若年層ほど影響を受けやすいとされてます。

 上杉隆氏が二十数年前ニューヨークタイムズに入社した時、自殺報道のルールを教育されたそうです。
 そのお話を簡単ですが、まとめました。

 最後まで読むとこのルールを守らない日本のマスコミは自殺のタイミングをわざわざ作ってるように見えます。

自殺の報道のルールは厚生労働省がWHOの指針(2008年度)をHPに掲載してます。
その内容は…
〇努めて社会に対して自殺に関する啓発・教育を行う。
〇自殺を、センセーショナルに扱わない。当然の行為のように扱わない。あるいは問題解決法の一つであるかのように言わない。

……日本は「苦しかったんですね。」「こうせざるおえなかったのですね。」等のコメントをします。
 それを見て、リテラシーが低いと「あっ自殺もいいんだ」と思ってしまう人がいます。

〇自殺の報道を目立つところに掲載したり、過剰に、そして繰り返し報道しない。
〇自殺既遂や未遂に用いられた手段を詳しく伝えない。
〇自殺既遂や未遂の生じた場所について、詳しい情報を伝えない。
〇見出しのつけかたには慎重を期する。
〇写真や映像を用いることにはかなりの慎重を期する。

 ……海外では自殺までは伝えますが、どうやって死んだかの方法、場所は報道しません。
   写真や映像も場所を特定されやすいので要注意です。方法を模倣する人や場所も公共なら集まってくる可能性があります。

〇著名な人の自殺を伝えるときには特に注意をする。

 ……ファンの中には自殺願望のある人もいるかもしれません。せっかく思いとどまっていたのに、その人の背中を押してしまいます。後追い自殺です。

〇自殺で遺された人に対して、十分な配慮をする。

 ……犠牲者は、家族や友人も含まれます。

〇どこに支援を求めることができるかということについて、情報を提供する。

 ……海外の報道は支援機関も付け加えるそうです。

〇メディア関係者自身も、自殺に関する話題から影響を受ける。   

 ……取材してる人も危ないです。           以上



 ホント…知りませんでした。報道姿勢を見ると、日本のマスコミも知らないと思わざる負えません。…なんとレベルの低いものを今まで享受してきたのか…テレビは見るのをやめようと思います。

 自殺に限りませんが、個別の事例を取り上げ感情を煽り、それをふせぐための社会の仕組みの修正に寄与しない報道は価値がありません。


 今回、参考にした動画はマスコミの報道姿勢を危惧し、著名人の名前を見出しに使ってません。また、著名人の写真も使ってません。こういうことも動画作成者の見識を見極めるよすがになると思いました。
 
 参考動画番組 
「上杉隆のメディアリテラシー」
清水有高「一月万冊」
YouTubeで見ました。
上杉隆氏は忖度なしの情報を常に提供し続けてます。
清水有高氏は元不登校生で、現事業家です。安冨歩さんとの対談番組も多いです。