スイッチインタビュー早霧せいな×増田明美の再放送を初めて見ました。
 
 放送後もしばらく頭から抜けません。簡単にまとめてみたいと思いました。

 早霧さんのお話も興味深いのですがここでは増田さんのお話に絞ります。早霧さんが相手だから引き出せたお話ではと思います。

 増田さんは現役当時の話をしてくださいました。

 ご存知の方も多いと思いますが、増田さんは突出した長距離ランナーでした。

 連日のようにマスコミでマラソン金メダル候補と報道されました。ライバルに勝ち、オリンピック初出場しましたが、途中でコースを外れ、完走できませんでした。コンディション調整に失敗し、最悪の状態だったそうです。

 マスコミは手のひらを返し、当時マラソンへの興味が薄い私も「勝手に」がっかりしました。

 そして帰国した時、空港で、

 知らない男性に「非国民」とはっきり言われたのが今も耳に残っていると。

 人に会うのがコワくなり閉じこもりました。

 その後、市民マラソンに参加しましたが、また、途中で走れなくなりました。棄権しようとしたら、気づいたそばを走っていた、市民ランナーが次々と励ましてくれ、その6人に守られながら、一緒にゴールしました。増田さんはそこで完走の喜びを感じました。

 対談でご本人は「私は本番に弱い」とさらっと言われました。

 現役当時の話…
 生理があるのは「練習が足りない」というコーチがいました。マラソンは痩せている方がいいと思い込み、合宿中の食事で、ライバルのご飯をわざと大盛によそい、太ってくれと願いました。自身は練習で十分カロリーを消費しているのに更にダイエットをしました。それは成長期の骨の発達を阻害してしまいました。自分に疲労骨折が多いのはその影響かと…思うと言われました。

 今なら非科学的と切って捨てられますが…選手も情報をもっていない。増田さんの現役時代に愛読したのは宮本武蔵…もっと、鍛錬すべきと読んで思ったとか。まるで修行者のようです。

 そう言えば…
 フィギアスケートの浅田真央選手、現役最後に担当した佐藤コーチは練習をしすぎるので止めても、不安がってやめないと。やめさせるのが大変だったようです。

 だから…もしかしたら、現在も何かおかしなことをやらかしているのでは…精神論をふりかざす指導者がいたら不安…。

 増田さんは引退後、スポーツジャーナリストに。そこで私は増田さんの声を初めて聞きました。なんて可愛くていい声…現役時代の印象と全然違います。

 増田さんの解説については、深夜放映時代の有吉とマツコのトーク番組の何でもベスト3とかいうコーナーでとりあげ知りました。取材した増田さんしか知りえないあたたかみのある情報を加えた解説が秀逸だと。

 オリンピックへの私の関心は
 運営側の体質を知って、だいぶなくなりました。それを言ったら友達に「でも選手は頑張っている」と反論?され…それを持ち出すのはズルいと私にしてはちゃんと言えました。まあ、「論点をずらさないで」と言えばもっと良かったのですが(笑)出てこない( ノД`)シクシク…

 選手への過度な期待は不快ですし、若い選手が日本のためというのも違和感があります。

 そんなふうに思うようになったのは。

 東京オリンピック
 マラソンの円谷選手、トップはアベベ選手で大差でゴール。二番手は円谷選手…ところが大観衆に注視される、ゴール直前のトラックで、イギリスの選手に抜かされ、2位から3位へ。…次のオリンピックをめざしましたが、体調不良等思うように記録がだせず、「期待に応えきれず」27歳で自殺しました。

 メキシコオリンピック
 東京で金メダルをとった女子バレエボールチーム、次のメキシコでは銀メダル…「こんなの欲しくなかった」と表彰台で泣いた写真が報道されました。
 その後に女性週刊誌が、ある主力選手の着物姿の「見合い写真」をのせて、関係者の「大女は嫁の貰い手がない」という談話も…。日本、世間はそんな記事を平気で書く。自分に直接関係ない人には本当に心無いことをすると不快になりました。

 「国のために頑張る」


 札幌オリンピック
   スキージャンプの笠谷選手…70メートル級で金メダル、しかも表彰台は日本で独占しました。
  次の90メートル級の滑走台、スターティング時に、少年の「期待してるぞー」という音声がはっきり聞こえました…無邪気…でも「いやだな」と思いました。選手自身はそうは思わないかもしれませんが…

 選手が日本を背負う必要はまったくありません。
 選手が頑張ったのであって、周囲は応援して楽しませてもらっているだけです。
 ただ、最近、よく聞く「感動をありがとう」もなぜか好きではありません。

 世界一速い男…陸上短距離走のボルト選手…
 日本代表選手との対談で、…自分のために頑張った延長線上に国のためになるならいいが、国のために頑張るのには否定的でした。ボルト選手だからこその言葉に説得力がありました。

 フィギアスケートの羽生結弦選手…
 個人商店で買い物をしたとき、「日本のために頑張ります」と言うと商店の壮年がそんなこと言わなくていい、「自分のために頑張って」と言った映像を見たときは「いいな」と思いました。

 また、2015年女子サッカーワールドカップで2位になった彼女たちのさわやかさは優勝したときよりも心に残りました。

 日本も変わったかなと…。

 でも、最近、テレビのスポットCMで若い選手の日本のためにという趣旨の言葉に違和感が。演出だとしても…

 アスリートは純粋培養されてる可能性がありますが、今ならネットがあるからいろんな異論に接することができるから、昔よりましでしょうか。

 でも、それらのCM…気になります。おっ「戦時中」に戻るのかな?

 JOCの森喜朗氏の談話…コロナ禍の当初に「マスクをしない」で頑張ると言ったときは…明らかに精神論です。それに反対しにくいJOC…こういう人を重責につかせる「日本」はコワいと思います。

 異論を公言したのは元柔道選手の山口香さんでした。それは選手側の立場にたった思いやりにあふれたものでした。

 言うべきではないと他の元選手の役員がたしなめる記事もすぐに…
 でも、その方はオリンピック日程延長の会議の場にくる必要が無いといわれたそうです。大変有名な方なので名前だけ利用されてるようにみえ…。山口さんをたしなめたのはポジュショントークかもしれません。

 山口さんは以前、女子柔道のセクハラが明るみに出たときも立場の弱い選手に考慮した冷静な発言をしました。マラソンの有森裕子さんも精神論に走りません。このような方の言うことが「表ざた」になるのはうれしいです。でも知ったのはネットです。

 ところで、テレビの論調がおかしいと感じるようになったのは東日本大震災のころからでした。
 私はテレビっ子だったのに…今は見ない日もあります。今のテレビが壊れたらもうテレビを買うのはやめようかとも思います。

 増田明美さんのこのインタビュー、こんなときに…光るのはこういう番組です。

 余談…私…小さい頃から…こんなことを思っていたんだなと(;^_^A
  …子供だからって侮ってはいけません(笑)

 
 


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