子供が不登校になった場合、その原因探しはほとんどの方がされると思います。

以前私は、不登校当事者の実感として原因探しは有効ではなかったと述べたことがあります。
当ブログ「不登校の原因探しは有効か?」へ)

信田さよ子先生の連載記事
「子どもに対してこれだけはやるな!カウンセラーが明かす逆算の育児法」
を読みました。

 その中の章「原因探しはしない?」によると、家族に問題がおきたとき、家族療法をするそうです。臨床心理学や精神医学の分野の家族療法は、家族をシステムとしてとらえます。ある意味、ITと似ていると。ところがITとは決定的な違いがあります。それは家族療法は原因探しをしないことです。

以下 「   」内は引用
「システムというものは、ほんの一部が機能しなくなるとすぐに全体に影響してしまいます。システムの誤作動がビル全体の働きを止めてしまうこともあります。家族もそれと同じで、たとえば子どもが4日間登校しなかっただけで、他の家族にも大きな影響を及ぼします。」

 家族療法で原因探しをしないのはどういうことか次のように述べています。

「本人か母かという区別を除けば、いずれも『因果論』(原因があるから結果としての問題が生じている、だから原因を除去すれば問題は解決される)を前提としていることは同じです。

家族療法はこのような考え方を斥けます。

家族において生じる問題は、原因があるわけではないとするのです。」

 原因を除けばよくなるわけではない…家族療法は原因・結果ではなく、悪循環が起きていると捉え、因果論から循環的認識論への転換を促しています。

 なぜそうするのか、
カウンセリング現場での因果論は良くなるどころか悪化させる以下のような実態があります。

「子どもに問題が生じると、周囲も夫も、そして子どもも『母親が悪い』と母親原因説の大合唱になりがちだからです。それがいったい何を生み出すかと言えば、原因だとされた母親の傷つきや孤立感が、『あんたが不登校にさえならなきゃよかったのに』とばかりに、本人に向かうさらなる支配や締め付けにつながり、まわりまわって本人の状態を悪化させかねない事態です。」

以上のように原因探しは犯人探しへつながり、それは決して解決につながらない、むしろ悪化させるわけです。

信田先生はカウンセラーの仕事とは
 原因を見つけ、犯人を摘発することではなく、生じた問題を解消・解決することであり、
「不登校だった子供が学校に行けるようになること、行けないとしても毎日を楽しく過ごせるように、フリースクールでのびのび暮らせるように援助することが仕事なのです。」
と結んでいます。

詳しくは全文を是非お読みになってください。

「子どもに対してこれだけはやるな!カウンセラーが明かす逆算の育児法」

  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51328 


 信田さよ子先生… 原宿カウンセリングセンターを開設した方で、日本のカウンセリングの草分け的存在です。多くの著書もあります。かつて私も信田先生の依存症についての教育講座に通ったことがあります。先生の講義で、だいぶ自分の問題の整理につながりました…


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