「何で役に立たないことを勉強しなくちゃいけないんだ。」
そんな言葉が教え子の口から飛び出すことがあります。

不登校からやっと立ち上がり勉強したいと、私のところに来てくれました。
始めは慣れるまでゆっくりと…様子を見ながら徐々に課題を増やします。

それでも、出された課題を毎回こなすことは…
一人の勉強は孤独な作業です。


始めは頑張れても、嫌になるときだってあるし、辛くなったりすることもあるでしょう。そのうち無意味に思えて、
「何で、自分の生活に必要と思えない英語や数学などの勉強をしなきゃいけないんだろう」と
「日本から出なければ、英語は要らないし、因数分解って何に使うの、文字式って現実には使わないじゃん…」
そのとおりです。
意味を見いだせないで、自分で自分を机に向かわせるのはつらいです。


そこで、「勉強しないと…あとで困るよ」ということばは
一見、筋が通るように見えますが、これは脅しです。
不安を煽り、追い込むだけです。
じゃあどうしたらいいのか。理想と現実のはざまで悩みます。

私が不登校だったとき、大学受験資格検定を通りました。
それを聞いた母の第一声は「これで中卒でなくなった」でした。
(中卒が悪いわけではありません。私の場合は自立できてなかったので)
その時の母の表情は喜びではなく「安堵」でした。

母のことばに同調できる親御さんも多いと思いますが、
子どもとしては結構、傷つきました。
母は子どもよりも、「世間体」を気にするように見えました。
その時の母の表情も口調も今でも思い出せます。
楽しい思い出ではありません。
同情的に見れば、おそらく母は子供の将来が不安でいっぱいだったのでしょう。

そして、残念ながら
母の言うことは現実に正しくもありました。(でも嫌だったなあ)
大検を経て進学しなかったら、
親御さんに今のように家庭教師は任せてもらえないかもしれません。

さて、「無駄な勉強だ」とぶつけてくる子にどう応えたらよいのでしょう。
「学歴がないと後で困る」とか、「自分のためだ」とか…
そんなこと子ども自身が一番よく知っており、周囲の誰かに必ず言われてます。
それも一度や二度ではありません。
言う方は良かれと思ってるのでしょうが、子どもたちを追い詰めるだけです。
先述のように脅しの要素はぬぐえません。

不登校の子とは限りませんが
子ども達は自分は将来どうなるか、どうするか見えない不安の中に今います。
更に、不登校の子は常にこの不安に苛まれ続けています。ツライ。

不満をぶつけてくる子は、実は「不安」をぶつけてるのです。

まだ将来がどうするかもどうしたいかもわからないのだから…
可能性を広げるためのひとつの手段としていっしょに勉強しよう…。
それも言えないときで自分の子供時代を思い出して一緒にべそをかいたことも(苦笑)

それが精いっぱいでした。…これで良かったのかわかりません。

大人は理屈では子どもに必ず勝てます。

  折角不安を訴えてくれたのに、理屈でおさえつけては何にもならない。
  それは単にだまらせるだけです。

安心させ、勇気づけるマインドを発するようしたい。

こう言うと良いなどのようなマニュアルはありません。


 

私と一緒に勉強したい方 ↓
家庭教師自己紹介のページへ
プロフィール・講師歴のページへ
プロ家庭教師 生徒募集要項のページへ