「不登校は学校へ戻すことを目標にすべき」…かな

今でもそうなんだ…。これしか言わないんだ。

数年前、家庭教師派遣で不登校の子供のサポートをうたった会社へ

興味をもち、行ったことがあります。

若い、支店長(と名刺に記載…一見、塾なのに支店長に?…)が応対してくれました。

広々とした明るい事務所には教室のようなコーナーもありました。
この会社は学校の校長先生と連携をとっているとのことでした。

そこへたまたま高校生くらいの男の子が入ってきて
「勉強をしたくない」と他の社員にうったえてました。
社員はごねる子に「校長先生にいいつけるぞ」と強い口調で応じてるのが聞こえました。


すると、支店長は席をはずし、急いでその子を事務所の外へ連れだしました。
しばらくその子と話す様子がガラスの向こうに見えました。

もどってきた支店長に

「学校へ戻すことが目標ですか」と聞くと、

「そうです。子どもたちがそう望んでいますから」と即答しました。

私は首をかしげました。

40年前と変わらない認識です。
この会社は不登校生募集と大きくうたっているのに…浅い…。


どの子供も学校へ戻りたいと言うのは当たり前です。
他に選択肢を知らない…
望んでいなくても「そう言わざるおえない」のです。


でも、行きたいと言いながらも出来ません。
身体がいうことをききません。
その裏にいろんな思いもあります。
辛さ。苦しさ。孤独。疎外感。

「学校へ行かないと将来が不安だ」と
それは「圧倒的正しい」、子どもが抵抗できない言葉です。
子供を追い詰める言葉です。
親も追い詰めます。
その不安に子供自身、毎日苛まれています。
私がそうでした。

一概にこうしようとは言えません。
そこにマニュアルは存在しません。

まず、その子の学校へ行っていない「今」を肯定してあげたいです。

学校へ行かなくていい。


最近、ある不登校の子のお母さんから聞きました。
我が子が学校へ行けなくなった時、
小・中学校へ行かなくても卒業できると誰も教えてくれなかったと。
知らないから、登校行動を無理強いし子どもを傷つけたかもしれないと。

学校は教えてくれない。
「お母さんしっかりして下さい」と、とにかく登校を促す。
もしかしたら、学校の担任の先生も知らない?
自分のクラスに不登校の子どもが出て
促しても登校しないので調べたら…先生自身も初めて知るのでは?と勝手に想像します。

学校へ行かなくても、生きていく道は必ず見つかります。



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