以前こんな話を聞きました。
時間も経ちましたので
思うこともありまとめてみました。

人間としておかしくても出世できる職場があります。

反社会的な職場ではありません。

高級官僚です。

そんな親戚がいました。
私とは親子以上に年が違います。
ですから、親族の集まりでは私は子供で全く接触はありません。

その方が官僚の現役バリバリの頃ですが、
正月の集まりで
年長の従兄が「子ども時代のように年上でも『〇〇ちゃん』って呼び合えるけど
彼は、呼びにくくなったね」と笑いながら話しているのが聞こえてきました。
ふと従兄を見たら、ふんぞりかえった感じの人が隣に座ってました。
感じが悪い人だなと思いました。


その方の定年後
何十年ぶりに親族の集まりがありました。
その方から初めて声をかけられ、昔話を楽しそうに聞かされました。
感じが良かったです。

ところが、その数年後です。
法事のことで初めてその方のお宅へ電話をしました。
その方が電話に出ました。
丁寧にあいさつしても返さない、
話しかけても返事をしない、電話の向こうでだまってます。
何とか法事の日程を聞きだしました。
社会経験を積んだはずの大人に、こんな失礼な対応をされたのは初めてでびっくりしました。

電話を切って、ふつふつと腹が立ってきました。
後で、その方の妹の方に話すと「あそこは奥さんじゃないとダメ」と言われました。
その上、お子さんも父親を嫌っていると聞かされました。

その方のお母さんはかつて「ああいう子ではなかった」と嘆いたとも聞きました。
お母さんは本当にやさしく穏やかな人でした。
私もやさしくしていただきました。

さて、
官僚現役時代はどうだったかを聞きました。

若い頃、出向先の役所で「下へも置かぬもてなし」をうけた。
海外へ政治家に同行して戻ると「政治家は馬鹿だ」とよく家族に言っていた。

官僚あるある話で聞いたことはあったのですが、本当だったんだと思いました。

あの電話のような非礼な態度をする人が通用する職場ってどんなところなんだろう。

全員がそうだとは決めつけられませんが、
でも思いやりある人でも、それを保つのはかなりの至難のわざではないかと。
所謂日本を動かす、エリート集団ですからコワイものを感じます。

後日、その方の奥さんが病気になり入院して、「その間だけ」の約束でその方は高級施設に入所しました。
ところが、奥さんは退院し、お子さんが引き取った後もその方は入所したままだそうです。
お子さんはその方が外出して施設にいないと分かっている時間に着替え等を届けに来ると職員の人から聞いたそうです。

家族にさえ嫌われるのは極端な例かもしれません…
それに…お子さんも最期にちゃんと引き取られたそうです。

官僚という職業現場では人間らしさを保つのは大変なことかもしれません。











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