フリースクールスタッフ 不登校支援者養成・研修講座
分科会 どう受け入れるか、不登校・発達障害 の覚書です。
スタッフ紹介4名
①埼玉 フリースクール8年目のスタッフ
②神戸 フリースクール8年目のスタッフ
③東京シューレ 24年目のスタッフ
④神戸 20年目のスタッフ
始めに…
④発達障害と言っても簡単にくくれない。
 あらゆる子供がいる。
 スタッフ自身も自分も「もしかしたら発達障害かも」と思うことも。
①こころすることは…
  フリースクールは子供達の居場所であること。  フリースクールはあらゆる年齢の子がいる。
 発達障害の子はさまざま
 ・動き回る子  ・他の子と関われない子
 ・夢中になると話が通じない子
 ・周囲が見えない子 周りの子とどう関わるかが大事 その子の特徴を知って他の子と共有する。 例 テンションが上がって叫ぶ子   周りの子もまきこんで面白いと思える空間をつくる   周りの子もこういう特徴のある子もいると認識する    ある子の工夫・イヤホンで音を遮断
    (その子がいても「いい」という工夫)   周囲の子も「社会が思い通りにいかない」ことをその子を通して学べる
③東京シューレ5つの理念  1居場所であること  2やりたいことの応援  3自己決定の尊重(自由)  4話し合いで決める(自治・子供の参加・参画)  5一人ひとり違う存在・違いを認め合う  発達障害を診断名からひとくくりにするのは無理がある  どういうことで困っているか  その子の特性に合うように理解しやすい手段を選ぶ。  ・理解の仕方の違い=耳からからの情報が入りやすい子は聞かせる。
           映像からの方が情報が入りやすい子はタブレットを使う。  シューレは個別が必要な子は対応する   例1 〇〇ちゃんタイム(初等部)その時間は一人のスタッフがつく     翌年 サークルが発生。       ガンダムが好きな子に他の学年のガンダム好きも加わる      (さらに声優になりたい子も加わりアニメを流して演じるようになる)   例2 中1男子 学校側から拒否され、フリースクールに来た。     行動 人が好きで。抱きつく、キスをする。
       突然ちょっかいを出す。        物は飛ぶ、弁当はとる、トイレは汚す。    子供たちのミーティング 何とかせさない方法は?     いろんな意見が出た      「シューレは誰でも受け容れるところのはず」
    「あの子も『いられる場』だ」         「あの子は眠そうなときは危険だよ」     物が飛んできたら大きい子が小さい子を守るなど様々な工夫が始まる     パーティの準備をしてもいつもこわされるので見つからない工夫もする     その子は7年で卒業した。子供達「いなくなると寂しいね」     このように他の子がその子を受け入れられたのは、
    他の子たちも周囲に理解されているという安心があったからだと思える。   例3 18歳 女子 言葉の使い方に他の子とのずれがある。     例えば他の子に「友達をやめた」と宣言し、     「メールアドレスを消して」と言う。
    しかしそれがキツイ言葉だとわかっていない。     同じ子に「クラスメイトだ」と平気ではなしかける。    「友達」と「クラスメイト」が別なものと思い込んでいる。     人間関係が作れない。
    本人もつらい、忘れられない。
    同じことを何度も親に言い「いい加減にしなさい」と言われる。     スタッフは本人の「つらい」を聞くようにした。    課題 周囲の子に”特性”を知ってもらう手だてを見つけること ②発達障害は個性・特徴に「障害」という名前がついたと理解している。
小規模フリースクールの対応 
 失敗例   ①来訪時の告知が不十分で孤立させてしまった。   ②特性を伝えきれないで、「勝手にしている」と他の子が誤解した。    反対に伝えすぎて「特別扱い」で失敗      その子は暗黙のルールが守れない。急に奇声をあげる。      周囲の子の反応        その子がスタッフを独り占めするので、
       スタッフもその子も「勝手」と、責められる     周囲の子の不満
    「何で注意しないの?」     「スタッフが守ってくれないから、
      このフリースクールは私たちの居場所ではない」と
      フリースクールに来ず、公園やスーパーにたむろした。  改善例   ①新しい仲間が増える際は丁寧に告知する。    特性を言う。学年・性別・大人しい子とか   ②参加者のわかりやすい話し合いの場をつくる。
   発達の特性で理解しやすいもの、パワーポイントや
   タブレットを使用するなど。   ③苦手なこと、障害等を考える場を作る。   ④一日のスケジュールをホワイトボードに書き明示する。
    これはボランティアスタッフにも一日の流れが分かると好評。     スケジュール例 
      毎月第4土曜日=発達障害の子どもの遊び、プログラムを実施       毎週水曜日=発達障害児の学習対策  別の受け入れ方法の活用   ①学習障害のある子を5年ほど通常実施していた、
   土曜クラブを利用してフリースクールを行う   ②子供達が衝突しながら理解を深めた。    不登校の子と広汎性発達障害の子    一時はいじめに近い状態になったが
  「でも友達だから理解したい」と今はバンドを一緒にするまでになった。
  (別ページの質疑応答の質問6に補足あり) 課題   ①その子達が卒業してまた1から始めなくてはならない。   ②年齢、所属期間が短い。


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