ここしばらく近隣の国への政治家の言動に不安を感じます。
 そこでこの記事を改めて投稿します。

 中国は反日の人が増えても、

   必ず「そうだろうか」と疑問を呈する人たちが出てきます。
 
 私たちも情報に流されずそうありたいと思える内容です。
 
 
 中国に「知日」という日本文化を紹介する月刊誌があるそうです。

 中国の若者に読まれており、毎号5万から10万部、最大で12万部売り上げるそうです。


 創刊は2011年1月。その時期が興味深いです。

 創刊の4か月前、尖閣諸島沖で中国漁船が日本の海上保安庁の巡回船と衝突する事件があり、日中関係がかなり緊張した時期です。

 発刊を決めたのは、その衝突事件の最中、

 出版記念会は、反日デモのもっとも激しかった場所の近くで開催。

その時期にした理由は…

 反日行動が激しくなるとそれを疑問視する人が必ず出てくる。

 日本を非難する中国人さえも日本の情報を求める。

編集スタッフはすべて中国人。日本政府や企業の支援は一切受けてません。

ターゲットは18歳~35歳

コンセプト 
    日本について自分のことのように知り尽くす。
           
           「知日」は縦に合わせると「智」になる。

    日本人も気付かない文化の魅力を発信

    ○読者が個人として活用できる情報。

    ○特集テーマは日本のライフスタイルや文化。

    ○政治や歴史認識などは一切扱わない。

 扱った特集 「漫画」「鉄道」「断捨離」など  
 大好評だった特集 「猫」「日本人の礼儀」など

 編集長は1980年生まれの中国人。日中戦争の激戦地で産まれ、反日教育も受けているのですが、村上春樹の作品を暗唱するほどの大ファン。

反日色の強い時期の中国でこの本を創刊した、その勇気がすごいです。

「日中友好」などのスローガンをこの雑誌は訴えていませんが、

人間が本能的に文化を求めている欲求に応えています。

人間はイデオロギーやナショナリズムにとらわれず文化を求めます。

(「知日」主筆・作家・神戸国際大学教授 毛丹青氏のインタビューより概略)

文化の力を感じます。

以前、美輪明宏さんがどんな政治家よりも一人の歌手の方がはるかに

外交に貢献できるという主旨をおっしゃったのを思いだしました。

友好、友好と声高に言うと嘘っぽくなり不自然になります。

でも、この本のように意図せずともその方向へ行くのがいい。

戦争は外交の失敗です。文化交流をと願わずにいられません。








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