宿題を忘れない子がいました。宿題を出すと、すぐにやらないと気が済みません。
 ところが思春期になると、宿題忘れが目立つようになりました。
 出題範囲を分散するとやり残します。例えばプリントは全部するけど、教科書やワークから出した分は忘れる等。
 それで宿題出題範囲表を作って、授業の終わりに宿題内容を本人に書き込ませるようにました。喜んで積極的に書き入れてくれます。始めはそれでも忘れましたが、徐々に全部やりきることも増えました。

 ところで宿題忘れには 同情できる面もあります。
 宿題を沢山したからといって、成績は簡単に上昇しません。何度も反復して、少し休止期間を置き、再び始めるなどをする中で出来るようになるケースが多いのです。そのプロセスの長さで本人は勉強をするモチベーションを保てなくなったかもしれません。

 こんなっことがありました。
 私は漢字の書き取りを宿題に出します。翌週の授業で書き取りチェックテストをします。あるとき、いつもより点数が低いことがありました。 本人は「たくさん練習したのに…」と初めてつぶやきました。今まで点数があまり伸びなくても黙々と書き取りを続けました。「めげない子だ」と敬服しました。だから、これを聞いたときは、胸が痛みました。

 何が効果的か、色んな模索をした中から一つ思いつきました。英単語練習表を宿題にしてましたが、綴りはあまり覚えられません。しかし訳をかなり覚えます。それで授業に単語の和訳テストを組み入れました。

 するとテストを重ねるたびに得点がぐんぐん伸びます。100点をとることもあります。これには本人もとても喜びました。

 宿題をしていないことを責めても追い込むだけです。得意な部分を見つけ、成果をだし、そこを励まして、他も頑張ろうという気持ちにさせてあげたいですね。