NHKで「なぐる・ける・すぐキレる…小学生にいま何が?」が放送されました。(2014)
番組で取り上げた例は、いきなりキレて窓から机を投げ捨てるとか、叱られると先生をけるとか他の子がほめられると怒る等々でした。特別な例ではないようです。

そんな小学生の話を聞いたことがあります。
毎日、いきなり他の子の首を絞める子。
中には顔が真っ赤になるまで絞められた子もいるそうです。

何年も続いているそうです。

他の子供達は何かされても、先生に言っても無駄だと言わなくなりました。

その子の親は直接苦情がきても聞く耳をもちません。
保護者会で訴えても学校は糊塗して動きません。
その子はとても勉強ができます。
家では「いい子」です。

こんなことが考えられます。
親に何か大変な屈託があるのでしょう。
その屈託がそのままその子にしわ寄せして、
何らかの形で子供を委縮させています。
だから家では「いい子」にならざるおえない。
勉強ができるのもその一環でしょうか。
家はその子にとって緊張の場です。
本来、家はありのままの自分を出せる安心の場であってほしいのに。
そして学校で本人は訳もわからずイラついてストレスをぶつけます。

教師を責めるのは簡単です。
しかし、これは先生単独では解決できない問題です。
親は屈託を抱えており冷静になる余裕はないと思われます。
チームを組んで対処をと思います。


NHKの番組ではイラつかないようにするソーシャルスキルの訓練をするなどの話がありました。
それで問題の解決にはならないが、とっかかりにはなるとのことでした。
そして、そのとっかかりを大切にしてほしいとのこと。
それらの訓練をうけるところまで子供をもって行くのも難しいですが、方途があると知るだけでも無駄ではないと思います。
乱暴をする小学生の子は「自尊感情がない」との元小学校の先生の言葉に
やはり根本はこれなのかと思いました。

追記:2015年5月にNHKの別の番組で自尊感情の育て方が放送されました。

追記2:当該の子はどうなったのか。
 被害を受けた側の子は…小4の途中転校しました。そのとき同じクラスの男子がいじめを放置したとみんなの前で先生に抗議したそうです。転校した後なのに…親御さんが校長室によばれ理由をきかれたそうです。当該の子の言動はかなりおおっぴら。よその子の母親をにらみつける、担任の教科書を開かないようにページを糊付けしたとか…「女は子供を産むだけだ」と言ったと。小5になって、別な子が標的に。その子は、不登校になりました。
 これらは大人、先生の対応への不信が大きいと思います。今は、二人とも大人に。進路を見出しました。当該の子は有名中学受験の話は聞いておりますが…

追記3:大人への不信。
 小3で不登校になった子に出会いました。当初は原因もきっかけもわからない。不登校という反応のみ。中学生になったころにやっとわかりました。
 一人は「小3のとき喧嘩早い子にからまれもめごとになりかけ、校長先生はその子が正しいと認めながらも相手の父親がモンスターペアレントだったのを恐れその子は黙らされたと。
 もう一人は、学校への不信から、引っ越し転校。その後、中学進学したのですが、そこでいじめの目撃者になり、体調を崩しました。それで小3の時同じ目にあってたと判明しました。
 このように子供に不登校の原因をもとめてもわかりません。まずは子供を休ませることが大切です。身の危険を感じての本能的な不登校もあります。



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