亡くなられたある女優さんのドキュメンタリーを見ました。(2015年頃の放送)
 知的でとても素敵な女優さんです。
 晩年はテレビのコメントが歯切れがよく、聞いてて気持ちがよい方でした

 ドキュメンタリーの中で息子さんの長年の家庭内暴力が紹介されました。

 その息子さんが幼い頃、父親に倣い、歌舞伎役者の稽古をしている映像が紹介されました。

 ところが、思春期の頃、両親が離婚して、母方に引き取られました。歌舞伎のけいこも無くなります。同時に学校は私立中から公立中に転校させられました。転校先でいじめにもあったようです。当時の息子さんのうつろな表情の写真が何枚か…番組の意図的な選択の可能性がありますが…紹介されました。

 基本的に、子供は無条件に親を信じ、親の期待に応えようとする存在であること。
 子供は幼ければ幼いほど、(母)親のことで頭の中はほとんど占められているということ。
 これらはいろんなお子さんに会って、いつも実感することです。ほとんどの子供は親に褒められたくて頑張るんですね。
 
 その見方をすれば、思春期のその息子さんに起きたことは、親の期待に応えていたのに両親の離婚によってその目標が消えました。その上、転校により友達もいなくなり、さらにいじめにあいます。今まで立っていた大地が無くなった…子どもにとってはかなり過酷な状況です。

 子供は気持ちをうまく表現できない混沌の中にいることが多いのです。
 不登校の子供がよく親にあたりますが、自分の気持ちのもって行き場がなく自分の気持ちが整理できません。それで整理できない感情を、一番甘えられ、信頼できる親に暴言や暴力でぶつけます。

 このドキュメンタリーでは子供の時にフォローがあったのかどうかはわかりません。おそらく、母親に大変な事件が重なり、周囲には子供の状況を察する余裕が不幸にしてなかったのでしょう。あるいは、その母親の大変さに遠慮して子供も親に言えなかったのかもしれません。
 
 成人して、俳優を目指しますがうまくいきません。うまく行かないことを自分では受け止める力もありません。子供時代に使いきってしまったのかもしれないです。むしろ、子供時代の「信じ切っていた親に裏切られた意識」が初めて実感を伴ってきます。仕事がうまくいかない状況が続くと、怒りになり噴出し、初めて叫びます。「お前の(母親)のせいでこうなった」と。
 

 ドキュメンタリーでは母親自身も命の危険を感じることが多々あったと描かれてました。こうなると家族だけでの解決は不可能で危険です。お母さんが大女優なだけに事件を週刊誌は書きたて芸能ニュースにもなりました。そして、息子さんは若くして自ら命を絶ちました。

 女優さんの最期の言葉は「教育をやり直したい」でした。「自分の」してあげたいことはしたが、子供がして欲しいことはしなかったと。
 
 よその方のことを論評するのは簡単なことです。
 私はその女優さんのコメントが好きでした。その女優さんはとても大変な状況を何度も乗り越えられています。限られた時間でのドキュメンタリーですから描ききれなかった事実もあるでしょう。
 
 これは子供からの側面だけを見て感じたこです。

 持って行き場のなかった子供の感情がどうしても気になりました。

 
 
 

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