算数を受け付けない子がいます。

 算数(数学)は抽象の学問です。

 その子は抽象化が得意ではありません。
 例えば鉛筆の「5本」とお皿の「5枚」は抽象化すると同じ「5」です。しかし、その子は、別々なものと捉えてゆるぎません。同じ「5」と説明をしようとして「5」と紙に書いたら、新たに「紙に書いた5」が加わって更にややこしくなり…。(確かにお皿と鉛筆は違いますよね。その子の言い分が合っているとは思いますが、ここは抽象化のお話なのでお許しください。)

  数を順番に書けない子は、数字をどう捉えているのでしょうか。
  数字は0~9の数字を組み合わせれば無限に数をあらわせます。ところが、その子は全く違う文字と捉えるようです。1~100なら100種類、1000までなら1000種類…別々の文字と認識してるようです。例えば55を5と5の組み合わせと分解しないのですね。塊として見ます。ですから全部覚えなくちゃいけなくなる。計算が出来ない上に意味の分からない字を沢山書こうとするのはつらいですね。

   抽象概念の発達速度は人によって違います。
  計算力は生活するうえで必要です。しかし、「出来ない」からと焦って追い詰めないこと。算数を本格的に嫌いになってしまいます。やがて数に拒絶反応をするようになってしまいます。そうしたら出来るものも出来なくなってしまう。

 ある日、その子から算数は嫌いだという言葉をきいたときは、さすがに考えてしまいました。それでお母さんに経緯を話して、了解を頂き、計算問題をやめ、数の遊びに切り替えました。いろいろ試した中で、補数スゴロクとサイコロ足し算(別項参考)を楽しんでくれました。やがて授業に行くと教え子がスゴロクとサイコロを用意をして待ちかまえるようになりました。算数をしているとは思ってなかったようです。でも進んで計算をしてくれました(笑)。かわいいですね。できるできないは問題ではありません。楽しんでくれればいいのです。計算を間違えても追及せず、違うよと直してさっさと次に行きます。数を楽しいと思ってくれれば成功です。
 
  こちらの発想を変えたいと思います。
  他の人と違う捉え方ができることはむしろその子の「強み」であると。
  発達障害でよく名前のあがるアインシュタインは計算が遅く誤りも多かったそうです。 走っている電車を見て、電車が止まっていて地面が動いている…このような発想は彼だからこそできたのでしょう。 その「強み」で彼は科学に革命を起こしました。


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